プレミアの実力者2名に加え…アーセナル、ソシエダMFスビメンディへの関心継続か

アーセナルが中盤の獲得候補として複数選手の動向を注視しているようだ。25日、『ミラー』や『イブニング・スタンダード』など複数のイギリスメディアが伝えている。

昨年夏には総額2億ポンド(約392億円)以上を投じ、スペイン代表GKダビド・ラヤ(ブレントフォードからレンタル)、オランダ代表DFユリエン・ティンバー、イングランド代表MFデクラン・ライス、ドイツ代表FWカイ・ハフェルツを獲得したアーセナル。新戦力の適応もあり、プレミアリーグでは1試合消化の少ないマンチェスター・シティを抑えて暫定首位に立ち、20年ぶりの優勝への期待も高まっている。

しかし、7シーズンぶりに参戦したチャンピオンズリーグ(CL)では、準々決勝でバイエルンに敗れてベスト8敗退。敵地でのセカンドレグは、スコアこそ0-1だったものの、90分間を通してなかなか決定機を作り出せなかった。オーナーグループである「クロエンケ・スポーツ&エンターテイメント(KSE)」はこの敗戦を受け、スカッドの大幅な強化が必要であると認識しており、今夏も昨年と同様に積極補強に乗り出す可能性が高いと報じられている。

要補強ポジションの一つと見られているのが中盤だ。6月末に契約満了を迎えるイタリア代表MFジョルジーニョと、現行契約が2025年6月末までとなっているガーナ代表MFトーマス・パルティの去就は依然として不透明。イギリスメディア『アスレティック』のデイビッド・オーンスタイン記者は、ジョルジーニョとトーマスのうち、少なくとも1人が今シーズン終了後にアーセナルを退団する可能性が高いと伝えている。

こうしたなか、アーセナルはかねてからレアル・ソシエダ所属のスペイン代表MFマルティン・スビメンディの動向を注視。しかし、バルセロナやバイエルンも関心を寄せているほか、選手本人が移籍に消極的であることから、クラブ内では今夏の移籍市場での獲得が困難との見方が広まっているようだ。それを踏まえ、アーセナルはニューカッスル所属のブラジル代表MFブルーノ・ギマランイスとアストン・ヴィラ所属のブラジル代表MFドウグラス・ルイスへのオファー提示も検討しているという。

ギマランイスとD・ルイスは、いずれも所属クラブで中心選手として活躍しており、今夏の移籍市場での獲得は容易ではないと報じられている。アーセナルとしては、代替候補の選定も進めているものの、スビメンディを含めた3人のうち少なくとも1人を獲得したいと考えているようだ。

一方で、かねてから噂されているストライカーの補強については、ドイツ代表FWカイ・ハフェルツがセンターフォワード(CF)で存在感を発揮していることから、今夏の最優先事項ではなくなったとの報道もなされている。

© 株式会社シーソーゲーム