ハイパーポップ/エモサウンド手がけるrouri404、EP『crows』リリース 収録曲「skin」先行配信

rouri404が、6月21日にEP『crows』を配信リリース。また、本情報の発表とあわせて収録曲「skin」を先行配信した。

アメリカのフロリダ州オーランド出身のブレイクアウトシンガーソングライター兼プロデューサー rouri404(ローリ・フォー・オー・フォー)。先行配信した「skin」はオルタナティヴ/エモサウンドでrouri404のバックグラウンドを象徴する作品となっている。

すでにリリースされている先行シングル「shotgun carousel」の強烈さに続いて、アコースティックギターリフと鋭い歌詞によって駆動される生々しいサウンドを披露。また、彼の形成期の特徴であったハイパーポップスタイルは、バウンシーでグリッチのあるシンセサイザーに表現されている。

SoundCloudから登場して以来、rouri404は自身のサウンドを絶えず進化させ、アーティストとしての拡張を重ねてきた。彼はさまざまなジャンルやサイバーカルチャーから要素を取り入れており、一つのスタイルに縛られていないことを証明している。最近では、TikTokでエモカバーのシリーズを始め、The Story So Far「Clairvoyant」などのポップパンクのクラシックに独自のアレンジを加えて発表。最新作品では自己省察をアートに変える力を示しており、「spit」「numb」などのトラックは彼の無限のプロダクションに光を当てた仕上がりとなっている。

ジョセフ(ジョーイ)・キャッシュ(=rouri404)は、伝統的な社会構造が彼を失望させたとき、LogicやSoundCloudのグリッドや波形の中に居場所を見い出した。16歳で高校を中退し、薬物や自己疑問に苦しんだ将来は曇りがちだったが、2021年初頭にジョーイは自己超越に全力で向かう必要があることに気づいたという。

その後ハイパーポップアーティストとしての初期の姿を超え、rouri404という名前を受け入れて自分らしさを獲得。さらにギター主導のロックやエモに傾倒し、現在の作品は彼が作詞家、アレンジャー、エグゼクティブプロデューサーとしての才能を開花させた“ショーケース”ともいえる作品に。自分と同じような人々を代表し、誤解された10代、行き詰まった仕事、一時期のすべてが使い捨てのように感じられる中で、何か永続的なものを求める音楽愛好家であることを今作で表現している。

<rouri404 コメント>
『skin』では、人生で人を失うという感情や思考に触れたかったんだ。自分のコントロールできない状況でのことだね。単純なことだけど、俺は物事を受け入れ、それでも人生を乗り越えていく方法を見つけること、つまり、“常に戦うのではなく一歩引いて波に乗ること”に美しさがあると思うんだ。

(文=リアルサウンド編集部)

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