UKインディーロックトリオ Tors、EP『Miracle』リリース 新曲「Still Life」含む全6曲収録

イギリスのインディーロックトリオ Torsが、本日4月26日にニューEP『Miracle』を配信リリースした。

同EPには、すでにリリースされている4曲を含む全6曲を収録。全曲のボーカルハーモニー3パートと複数の楽器演奏は、彼ら自身が担当している。Torsは同EPの制作にあたり、ニューヨーク州ウッドストックを3度にわたって訪れ、プロデューサーのシモーネ・フェリーチェと共にレコーディング。刺激的なコラボレーター、ウッドストックの美しい風景と歴史が、彼らの力を最大限に引き出すことに成功したという。フェリーチェは「彼らのエモーショナルなシンガロングには魂を癒し、団結させる力がある」と語っている。

また、収録曲「Still Life」はアップビートなギターに乗せたアンセムとなっており、壮大なロードトリップのために作られたかのような曲調に仕上がっている。歌詞においては、高揚感に満ちながら最後の瞬間へと向かっていく人間関係について、嘆きと共に歌われているとのこと。

同EPの最後を飾る新曲「Heavy Hearts」は、Torsのサウンドのスケール、偉大さ、心を揺さぶる美しさが倍増するさまを象徴たような楽曲に。物理的には傍にいながら、感情的には溝があり隔てられた悲痛な気持ちを表現している。

なお、現在Torsはスペシャルゲストとしてジェイムス・ブラントと共に欧州ツアーを開催中。5月2日にはロンドンのラフ・トレード・イースト店でスペシャルパフォーマンスとサイン会の開催も控えている。

■Tors コメント
・EP『Miracle』について

このEP『Miracle』は、これまでに僕たちがリリースした中で、最もTorsらしい真の僕たちの姿が現れている作品です。最終的に完成した楽曲群は、僕たちが頭の中で描いていたバンドそのものであるかのように感じられます。僕たちはニューヨーク州のウッドストックで野生の森と丘の中に身を隠し、シモーネ・フェリーチェと一緒にレコーディングしました。その制作のプロセスは、騒音や笑い声で満ち溢れ、そして自分たちが何を追い求めているのか、使命がはっきりするまで、ひたすら本気で臨みました。スタジオでは、猛暑の日から骨が震える雪の日まで、その間の全てを体験しました。マジカルな環境とシモーネの素晴らしい指導のおかげで、僕たちはこれまでにリリースした中で最も強力な楽曲群をレコーディングできました。このEPを世に出せることを、とても嬉しく思い、そして次が待ちきれません。

・収録曲「Still Life」について

“Still Life”は、自身の恋愛がマンネリ化していることに気づくという歌です。2人は互いに愛とはこういうものと言われてきた通りを実践し、快適ではあるけれど、本当の幸せではないという。今、状況を変えようとしなければ、永遠にこのままになるかもしれないと悟った上での、最後の決起集会なのです。

・収録曲「Heavy Hearts」について

“Heavy Hearts”は、人生の本当に大変な時期に書かれた謝罪文のような曲で、僕たちは自身が過ちを認め、盲目に走るなと止められます。自身の最も恥ずべき、見せたくない恐ろしい部分を許してほしいと愛する人に懇願する歌です。

■アーティストコメント

by BBC Radio 1 DJ ジャック・サンダース

“Torsは、如何にいい気持ちにさせるかを知っている”

by Clash

“ほろ苦くて、それでいて限りなく美しい”

by tmrwマガジン

“琴線に触れる唯一無二の滑らかなハーモニーと優しく繊細な歌声”

(文=リアルサウンド編集部)

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