原爆・核実験・原発事故・劣化ウラン弾… 「世界のヒバクシャ」写真展 広島で初開催

原爆をはじめ核実験や原発事故などで被害を受けた「世界のヒバクシャ」をおさめた写真展が26日、広島市内で始まりました。

写真展は、広島・長崎の被爆者を撮り続けた写真家、故・森下一徹 さんの呼びかけで、6人の写真家たちが約20年前から始めました。

全国各地で開催していて、広島では初めてです。会場には120点が並びました。

森下さんが写した広島・長崎の被爆者たちです。ケロイドや原爆による病に苦しみながらも、力強く生き抜く姿がおさめられています。

森下さんは、「原爆が落とされた下にいたのは “人間” 」だと伝えたかったといいます。

こちらは1954年にアメリカがビキニ環礁で行った水爆実験によるヒバクシャの写真です。死産や、ガンで亡くなる人が増えたということです。

また、旧ソ連・セミパラチンスクの核実験場のほか、チェルノブイリや福島の原発事故で被害を受けた人たちの写真もあります。

NPO法人「世界のヒバクシャ展」 森下美歩 代表(故・森下一徹氏の長女)
「人類、人間が持っている感性に訴えられる写真。一つひとつの被爆者のストーリー、メッセージがあるので、見ていただきたい」

「世界のヒバクシャ」写真展は、広島市中区の旧日銀広島支店で来月8日まで開かれます。

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