DeNA・度会 球団初!涙の新人グランドスラム「8番」で発奮 大逆転の八回にトドメの一発

 8回、度会は右越えに満塁弾を放つ(撮影・佐々木彰尚)

 「DeNA7-2巨人」(26日、横浜スタジアム)

 ド派手に復活ののろしを上げた。プロで初めて打順が8番に下がったDeNAのドラフト1位・度会隆輝外野手(ENEOS)がグランドスラムを放った。「ずっと打てなくて皆さんに申し訳ない気持ちでした。出たのはうれしかった」と初々しく笑みを浮かべた。

 八回に3-2と勝ち越しなおも2死満塁。変則左腕・高梨から右翼スタンドに豪快にたたき込んだ。3月30日以来、約1カ月ぶりの3号。新人のグランドスラムは球団初の快挙だ。九回に右翼守備に就く際は思わず涙ぐんだ。「幸せすぎる時間」とポジティブに自身の心境を明かした。

 打てない自分に対しては「悔しさはあった」と本音を吐露。24日・阪神戦で5打数無安打に終わり打率・202まで落ちた。三浦監督は「苦しんでいる部分はあった」と気分転換の意味合いも込めて開幕から固定してきた1番から下位に下げた。新人は「死に物狂いで頑張るしかない」と奮起して3安打をマークしてみせた。

 「度会なら安心して見ていられるとチームの方、ファンに思ってもらえるようになりたい」。この夜の大爆発をきっかけに再スタートを切る。

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