大型連休は新緑へ ホワイトロード無料区間開通

新緑に包まれた無料区間を走り抜ける車両=白山市中宮

 冬季閉鎖されていた白山白川郷ホワイトロードの無料区間4.5キロ(白山市尾添―中宮料金所)が26日、開通し、来訪者がドライブや釣り、ハイキングなどを楽しんだ。開通に合わせ、冬季休業していた中宮温泉では営業が始まった。

 尾添の入り口前には、午前10時の開通前から車列ができ、開門後、ドライバーらは新緑と雪解け水がきらめく風景を楽しみながら車を走らせた。午前8時ごろから開門を待ったという角谷欣一さん(84)は「中宮温泉の一番風呂に入りたい。好天に恵まれてよかった」と声を弾ませた。

 石川県林業公社によると、現在はニリンソウの群生地や木々の新芽が織りなす鮮やかなグラデーションが見どころとなっている。

 開通区間の一部では、2022年の豪雨などに伴う復旧工事が続いており、起点から1キロ、1.6キロの各地点で片側交互通行となる。午後7時~翌日午前7時は通行不可で、有料区間(24.5キロ)の全線開通は6月中旬を見込む。

  ●県道白山公園線の冬季閉鎖一部解除

 県石川土木総合事務所は26日、冬季閉鎖していた白山市白峰の県道白山公園線風嵐(かざらし)-市ノ瀬間(11.3キロ)で通行止めを解除した。市ノ瀬―別当出合間(5.4キロ)は5月下旬に開通する予定。県道岩間一里野線は工事のため通行止めを継続する。

© 株式会社北國新聞社