迂回路、5月2日供用 輪島・国道249号、千枚田近く

GW中の供用に向け工事が進む国道249号の迂回道路=22日、輪島市野田町

 地震による土砂崩れで寸断された能登半島北部沿岸の国道249号について、国土交通省能登復興事務所は5月2日正午、輪島市野田町の海岸で整備中の新道路の供用を始める。

 現場は国名勝「白米(しろよね)千枚田」近く。隆起で海まで新たに幅100メートルほどの陸地ができ、地盤を補強して道路を設け、崩れた場所を迂回(うかい)して元の道路とつなぐ。隆起した海岸に道路を新設する異例の試みで、当面は緊急車両や地元住民の通行のみとする。

 国道249号は輪島市と珠洲市を結ぶ区間で複数の大規模崩落が起き、国が権限代行を適用して石川県に代わって復旧工事を進めている。

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