若鶴酒造(砺波市)とコーヒー店「水の時計」(黒部市)は、コーヒー豆をウイスキーのたるで寝かせて作る「バレルエイジドコーヒー」を開発した。生豆をたるに半年間入れて熟成させ、ウイスキーの香りを加えた深い味わいを実現した。
水の時計を運営する北山物産(黒部市)の北山晃社長は以前からバレルエイジドコーヒーの商品化を考えており、昨年10月、北陸唯一のウイスキー蒸留所を持つ若鶴酒造の稲垣貴彦社長と知り合ったことが開発のきっかけとなった。
コロンビアやブラジルなど4種類をブレンドした生豆約100キロを、ウイスキーの貯蔵に使用している200リットルのたるに入れ、たるを回して香りを確認しながら半年間寝かせた。
26日、砺波市三郎丸の若鶴酒造「令和蔵」で試飲会が行われた。北山社長は「豆の配分に数百回は試行錯誤したが、想像を超える品になった」と喜んだ。稲垣社長は「お酒を飲めない人も気軽に楽しんでほしい」と期待した。
商品は100グラムで浅いり1450円(税込み)、深いり1550円(同)。水の時計で販売を始め、29日から若鶴酒造の「大正蔵」でも販売する。