【カーリング】横浜BUNTAIで開催の日本選手権 関係者が語るアリーナ開催の「メリット」

「横浜BUNTAI」での開催を発表した岡崎朋美理事(左)と藤沢五月

アリーナ開催のメリットは――。日本カーリング協会と神奈川・横浜市は26日、横浜市役所で会見を行い、2025年日本選手権を横浜BUNTAIで行うと発表。同大会が首都圏で実施されるのは今回が初めてとなる。

しかも、カーリング専用施設ではなく、国際大会で使用されることが多いアリーナでの開催。会見に出席した北京五輪女子銀メダルのロコ・ソラーレでスキップを務める藤沢五月(32)は「空調や空気の出入りなどが直接氷に影響するので、氷の状態の変化が大きい。日本のトップチームは技術はあるけど(アリーナの氷に)アジャストする時間がかかるのが課題だが、国内で経験できるのは本当に貴重」と感謝を口にした。

今季の女子はSC軽井沢クラブが24年世界選手権に出場するも、アリーナ特有の氷の変化に苦戦。26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の国別出場枠は、24&25年世界選手権の成績で振り分けられる五輪ポイントによって争うが、SC軽井沢クラブは3ポイントの獲得にとどまった。国としての出場枠を勝ち取るためにも、25年日本選手権優勝チームが出場する同年世界選手権では上位に食い込むことが必須となる。それだけに、多くのカーリング関係者は「アリーナで勝てないと世界では勝てない。ミラノ(五輪)に向けてアリーナに慣れることは大きな意味がある」と話す。五輪切符奪取に向けては、アリーナの氷への対応が一つのカギとなりそうだ。

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