メドベージェワがワリエワに謝罪 〝渦中〟の祖父すでに死去と公表に「私が間違っていました」

〝誤情報〟を謝罪したメドベージェワ

平昌五輪フィギュアスケート女子銀メダルのエフゲニア・メドベージェワ(24=ロシア)が、〝誤情報〟を謝罪した。

ロシアメディア「スポーツ」によると、メドベージェワは番組「スケートリンク」の中で、北京五輪期間中にドーピング陽性となり、4年間の資格停止処分が下ったカミラ・ワリエワ(18=ロシア)について、アレクセイ・ヤグディン氏と会話をした。

その中で、陽性の理由について、ワリエワが祖父ゲンナジー・ソロビエフ氏がイチゴのデザートを作る際、心臓の治療薬として服用していたトリメタジジンの錠剤を砕いたまな板を使用したことから、体内に混入したと主張したことが話題になった。しかし、一連の調査では、祖父の存在自体も証明されなかったとあって、ヤグディン氏が「おじいさんは一体どこにいるの?」と質問。これに対し、ワリエワと同門のメドベージェワは「北京五輪の直後に亡くなったの」と回答。思わぬ新事実が波紋を広げていた。

するとメドベージェワは自身の「テレグラム」に緊急投稿。「皆さん、誤った情報をお伝えしたことをおわびします。『スケートリンク』という番組の中で、私はカミラの祖父が亡くなったと言いました。それは事実ではありません。カミラが親戚を亡くしたことは覚えている。でもそれは祖母だった。しかも数年前に」と切り出した。

さらに「(ワリエワの)祖父は健在です。そして、彼の健康と長寿を祈っています! こんな複雑な話題を、なぜごちゃ混ぜにしてしまったのかわからない。おそらく、睡眠不足と緊張のせいでしょう…。視聴者の方々には改めておわびを申し上げますが、まずはカミラとその家族に。まず最初にしたことは、カミラに連絡して謝罪することでした」とワリエワに真っ先に謝罪したことを明かした。

裁定が下ったとはいえ、祖父はワリエワ・ドーピング問題のキーマンとあって物議。メドベージェワは「私が間違っていたんです。この間違った情報を引用しないでください」とメディアにも懇願したが、思わぬ注目を集めてしまった。

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