「韓国サッカーを10年以上後退させた!」元韓国代表の“悪童”がパリ五輪予選敗退に怒り心頭! 大先輩に対しても「即刻辞任すべき」と容赦なし【U-23アジア杯】

韓国サッカー界に衝撃が走った。9大会連続で出場していた五輪へ道を閉ざされ、40年ぶりの屈辱を味わったのである。

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現地4月25日、パリ五輪予選を兼ねたU-23アジアカップの準々決勝がカタール・ドーハで行なわれ、韓国はインドネシアと対戦。退場者が出て10人となりながらもゲーム終盤に追いつき、2対2で延長戦、PK戦にまでもつれ込んだが、これを10対11で落とした。1988年のソウル五輪から続けてきた連続出場記録が途絶えた瞬間だった。

韓国国内では大韓サッカー協会(KFA)やチーム、ファン・ソンホン監督らに対する批判が沸騰している。そんななか、黙っていられなかったのが元韓国代表の“悪童”だ。かつて大宮アルディージャでもプレーしたイ・チョンス氏で、歯に衣着せぬ発言がとかく物議を醸す人物だ。

42歳になった天才肌は自身のYouTubeチャンネルで今回の失態に対して怒りをぶちまけた。「ずいぶん前から危ない兆候があった。それが今になって爆発したんだ」と前置きし、「(KFAの)チョン・モンギュ会長、チョン・ハソン技術委員長、そしてファン・ソンホン監督は無条件に責任を負わなければいけない」ときっぱり。2002年日韓ワールドカップで共闘したファン・ソンホン氏は13歳も上の大先輩だが、「責任は免れない。即刻辞任すべきだ」と言い切った。

一方で、配慮も忘れなかった。今年3月にファン・ソンホン監督は暫定的にA代表を指揮したが、数週間後に迫った大事な五輪最終予選への影響が危惧された。イ・チョンス氏は「だから就任させるなと言ったんだ。KFAの責任は重い。五輪に集中させるべきだった」と断罪した。

さらに「選手たちも反省すべきだ」と続け、「試合そのものの内容が酷くて、チャンスの数などさまざまな面でインドネシアに劣っていた。本当に五輪予選のために準備してきたチームなのかと思ったよ」と呆れ顔。そして「インドネシアはシン・テヨン監督がチーム力を格段に引き上げた。俺たちはどうだったか? さして緊張感もなく、無条件で五輪に出られるとでも思っていたんじゃないか」と語気を強めた。

それでもやはり、怒りの矛先はチョン・モンギュ会長に向けられた。「結果に対する責任を転嫁せず、代表強化に携わる者は全員辞任しなければならない。チョン・モンギュ会長がしてきたことは、韓国サッカーを10年以上も後退させたよ。無条件に辞任してほしい。人事で間違いを起こしすぎだ。今こそ協会の関係者を刷新して、変化を生まなければならない」と主張した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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