茨城県水戸市内の暴力団事務所で2022年1月、特定抗争指定暴力団山口組系の組幹部が射殺された事件で、茨城県警は、殺人などの容疑で、指定暴力団絆会幹部、被告の男(55)=別の殺人未遂罪などで起訴=を近く逮捕する方針を固めた。26日、捜査関係者への取材で分かった。
男は、20年に長野県宮田村の飲食店駐車場で起きた発砲事件に関与したとして殺人未遂容疑で指名手配され、長野県警などが今年2月、宮城県仙台市内で逮捕していた。今月25日に身柄を長野県から茨城県警水戸署へ移送した。
捜査関係者によると、男は22年1月17日午後1時45分ごろ、水戸市元吉田町の山口組系組事務所で、同市、組幹部=当時(40)=の頭などに拳銃を発砲して殺害したなどの疑いが持たれている。逃走に使ったとみられる車両は同日夜、埼玉県内で見つかった。
茨城県警は防犯カメラ映像などで車両の走行ルートなどを確認し、男の関与を裏付けた。
茨城県内の山口組と絆会を巡っては21年12月、山口組系組員が絆会系組員らに暴行し、逮捕されるなどトラブルがあった。
