【アナザーショット!】東大阪市の通りに「福中」「福高」「ヒガシ」を見た

高校ラグビーの歴代優勝校が紹介されている東大阪市の市道「スクラムロード花園」(撮影・永田浩)

大阪府東大阪市の花園ラグビー場へつながる一本道を歩くと、街路灯に取り付けられた「福岡中学校」「福岡高校」「東福岡高校」などの表示板が目についた。九州関連では他に「福岡電波高校(現福岡工大城東高校)」や「大分舞鶴高校」もある。校名の上にはユニホームのイラストや「全国高等学校ラグビーフットボール大会歴代優勝校」の文字が見える。

第24回は太平洋戦争のため2地区で開催し福岡と北野の両中学校が優勝した

道路を管理する同市に聞くと「第100回大会(2020年度)を記念し、第1回から99回までの全優勝校を並べた」とのこと。表示板は円筒状の金属製でサイズは高さ50センチ、周囲95・5センチ。福岡中学校と北野中学校(大阪市)が優勝した第24回大会(1941年度)は「太平洋戦争のため2地区で開催」と明記され、当時の状況がうかがえる。第100回以降の優勝校は紹介されておらず、同市の担当者は「現在のところ更新の予定はございません」と話す。できれば継続してほしいのだが…。

第47回は福岡電波高校が頂点に立った。夜間は照明灯が点く

通りは、近鉄東花園駅から花園ラグビー場に続く約400メートルの市道。ブティックや美容室、飲食店などが並び、地元では「スクラムロード花園」という愛称で親しまれる。ラグビー用品店や「花園ラグビー支店」という名称のJAの店舗もあり、花園は「ラグビーの聖地」を実感した。(永田浩)=随時掲載

第33回は福岡高校が制した
第54回は大分舞鶴高校が優勝した
第90回は東福岡高校と桐蔭学園高校の両校優勝。左奥は花園ラグビー場

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