【天皇賞】ディープボンド 今度こそ悲願 谷口助手「上積みがある状態」得意の京都で巻き返す

 “4度目の正直”を狙うディープボンド

 「天皇賞(春)・G1」(28日、京都)

 古豪復活、そして悲願成就へ-。春盾3年連続2着のディープボンドが15回目のG1挑戦で悲願のG1タイトルを狙う。近走は苦戦が続くものの、最終追い切りの動きは好調時のもの。7歳でも得意の京都なら一発があっても不思議ではない。

 金曜朝は栗東Eでゲートを確認したあと、DPコースを流して調整。年齢を感じさせないハツラツとした動きで、大一番への万全の仕上がりをアピールした。谷口助手も「順調ですね。上積みがある状態で臨めるので楽しみです」と期待する。

 昨秋G1はジャパンC10着→有馬記念15着と見せ場なし。今季初戦となった阪神大賞典も7着と完敗した。それでも、同助手に悲観の色はなし。「去年の暮れはなかなか疲れが抜けず、前走も苦手な瞬発力勝負でしたから」と敗因を分析した上で、「もともと使って良くなる馬。攻め馬はいい頃の感じですし、去年と比べても遜色ないと思います」と巻き返しに自信をにじませる。

 京都コースでは京都新聞杯Vや昨年の当レース2着など安定感たっぷり。「京都の後押しがあるはず」と2度の坂越えがあるタフな淀の長丁場を歓迎する。これまでG1銀メダルが4回。経験豊富なキズナ産駒が、シルバーコレクターの称号を返上する時が来た。

© 株式会社神戸新聞社