“荷物を置くため”指定席券を2枚購入…それ、1枚しか使えません!新幹線、電車内での迷惑行為に注意

新幹線での帰省やお出かけで、たくさん荷物を置きたい、隣に人が来てほしくない、などの理由から「指定席券を1人で2席分購入したい」と考えたことはありませんか?

実は、その券は1席分しか使うことができません。

乗車券の販売や使い方などを定めたJRの旅客営業規則には、『同一旅客は、同一区間に対して有効な2枚以上の同種の乗車券類を所持する場合は、当該乗車については、その1枚のみを使用することができる。同一旅客が、同一区間に対し有効な2枚以上の指定券を所持する場合についてまた同じ。』と記されています。

つまり、1人で新幹線を利用する場合、荷物を置くためなどとして2人分の特急券や指定席券、乗車券を購入しても、1人分しか使えないということです。

その理由について、JR東日本福島支店では「物ではなく、多くの「人」が乗車できるようにするため」と話しています。

また、持ち込める荷物も限りがあります。JR東日本管内の電車や新幹線に無料で持ち込めるのは、3辺の最大の和が250cm以内で、30kg以内のものを2個までです。ただ、傘や杖、ハンドバッグ、ショルダーバッグなどは個数に制限はありません。大きい荷物は、決められた荷物置き場に置きましょう。

JR東日本福島支店では「多くの人が利用できるように配慮してほしい」と話しています。

電車内の迷惑と感じる行為、1位は?

また、電車の中での「迷惑行為」にも注意が必要です。

国内の民営鉄道の業界団体「日本民営鉄道協会」は、去年12月、駅と電車内の「迷惑行為ランキング」を発表しました。WEBアンケートに8210人が回答し、利用者が迷惑と感じる行為として最も多かったのは「座席の座り方」で、詰めて座らない、足を伸ばして座る、などがあげられました。

【迷惑と感じる行為ランキング】※去年10月1日~11月30日調査
1位 座席の座り方(詰めない、足を伸ばすなど) 2位 周囲に配慮せず、咳やくしゃみをする 3位 乗降時のマナー(扉付近で妨げるなど) 4位 騒々しい会話、はしゃぎまわり 5位 荷物の持ち方・置き方(カバンや傘など) 6位 スマートフォンの使い方(歩きスマホ、混雑時の操作) 7位 強い香り(香水・洗剤・柔軟剤・化粧品など) 8位 ゴミ・ペットボトルのなどの放置 9位 酔っぱらった状態での乗車 10位 優先席のマナー

マナーを守って、気持ちの良い利用を心がけましょう。

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