パスピー自動チャージ機、新紙幣は使えません サービス終了控え部品もなく

パスピー

 広島県内の交通機関を中心に使えるカード型IC乗車券PASPY(パスピー)の自動チャージ機について、設置事業者は7月3日から発行される新紙幣向けの改修をしない。パスピーのサービスが来年3月に終わるためで、現行紙幣の使用や車内でのチャージを呼びかけている。

 チャージ機は広島電鉄(広島市中区)や広島バスセンター(同)など8事業者が、駅や商業施設などに計24台を設置している。パスピーの運営協議会によると、チャージ機は改修用の部品がないという。

 8事業者は7月以降も当面チャージ機を撤去しない。各社は車内の運賃箱を順次改修しており、改修後は新紙幣、現行紙幣ともチャージできる。

 広電は中区の紙屋町地下街シャレオなど5カ所でチャージ機計9台を管理する。来年3月末までは使う予定。運賃箱はバスも路面電車も改修を終えており、「余裕を持って現行紙幣でチャージするか運賃箱で新紙幣を使ってほしい」としている。

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