県高校総体前特集 バスケットボール男子 注目の選手を紹介② 【大分県】

県高校総体まで約1カ月。前哨戦となった南九州四県対抗バスケットボール選手権大会県予選の男子決勝では、柳ケ浦が別府溝部学園に勝利した。ここ数年は2強が県内タイトルを分け合っているが、大分上野丘、大分舞鶴も力を付けている。今回は県高校総体の注目選手と、その選手のライバルや気になる選手を聞いた。

スモールフォワード 鈴木大成(大分上野丘3年)

2006年8月21日生まれ、176㎝、67㎏、前所属チームは大分大学教育学部付属中学校バスケットボール部

ボールを運ぶこともあれば、スコアラーとして得点を重ねることもできる。本人は「試合の状況によって自分の役割が変わる。周りのスキルが高いので、自分が自分がというよりは周りを生かすプレーをしたい」と黒子に徹する考えだが、エースであり、キャプテンであり、チームの大黒柱であることは間違いない。南九州対抗県予選では宿敵・大分舞鶴に勝利し、県高校総体は第3シードとなる。次の目標は「私学を倒す」と意気込む。

気になる選手

スモールフォワード ブラックウェル真秀(大分舞鶴3年)

同じポジションで、同じキャプテンでもあるので意識はする。中学の頃から対戦している選手で、今までもマッチアップしてバチバチやりあっている。ドライブを得意とする選手なので、中に入らせないディフェンスをして点を取らせたくない。真秀を抑えることがチームの勝利につながる。次に対戦しても負ける気はしない。勝つのは俺たちだ。

センター ボディアン・ブーバカー・ベイノット(柳ケ浦3年)

2006年9月25日生まれ、200cm、94kg、セネガル出身

高さと得点能力に優れた点取り屋は、インサイドプレーだけでなく、ドライブからのジャンプシュートなど得点のバリエーションが多く、チームの勝利を誰よりも強く望む。日本語が堪能で真面目で素直。コミュニケーション能力が高く、チームのムードメーカーであり、キャプテンとしてもチームを引っ張る大黒柱だ。「インターハイに出場して、ウインターカップでベスト8になる。そのために3点シュートを覚えたい」と向上心は尽きない。

気になる選手

センター ロハンジュラ・オマニュンドゥ・ジョン(別府溝部学園3年)

体が強く、ゴール下の競り合いに強い。ジョンを抑えるのはすごく難しいが、それができないとチームは勝てない。得点、リバウンドで負けたくないし、数字で表れないプレーでも勝たなければいけない。彼とのマッチアップはいつも集中しなければいけない。大変だし、疲れるけど、勝ったときは楽しい。

フォワード 前知利(大分舞鶴3年)

2007年1月23日生まれ、178cm、70kg、前所属チームは南大分中学校バスケットボール部

南九州対抗県予選では精彩を欠いたが、チームの主軸としてプレーだけでなく、精神面の部分でも引っ張る。得意の外角からのシュートを生かすためのドライブに磨きがかかり、インサイドとアウトサイドのプレーバランスが良い。県高校総体に向けて、「留学生のいる柳ケ浦や溝部学園に勝つためには、2人掛かりでディフェンスをして30点以内に抑えること。そして、オフェンスではシュート確率を上げるしかない」と対策を練る。

気になる選手

フォワード 蔵本悠靖(臼杵3年)

臼杵のキープレーヤーだと思っている。3ポイントシュートを打て、フィジカルが強い。対戦すればマッチアップするので、フェイスディフェンス(簡単にパスを入れさせない厳しい守備)でボールを持たせたくない。一桁得点に抑えて、自分が20点以上取りたい。

(柚野真也)

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