大谷翔平が大ブーイングはね返す7号先制ソロ ロバーツ監督の日本選手最多アーチ記録に並ぶ

先制弾を放ち、悠然とダイヤモンドを一周するドジャース・大谷翔平(ロイター=USA TODAY Sports)

ドジャースの大谷翔平投手(29)は26日(日本時間27日)に敵地トロントでのブルージェイズ戦に「2番・DH」で先発出場し、初回に3試合ぶりの一発となる7号先制ソロを放った。4打数1安打1打点、2得点だった。チームは12-2で勝ち、今季初の5連勝。

相手先発はベテラン右腕のバジット。通算25打数5安打だが、2019年に一発放っている。初回一死無走者で「ショウヘイ・オオタニ」とコールされると大ブーイング。カウント1―1からの3球目、83・2マイル(約133・9キロ)の内角スライダーをフルスイングして角度37度、打球速度96・1マイル(約154キロ)で高々と打ち上げた。悲鳴と歓声が交差する中、右翼席のドジャースのブルペンに着弾、大きくはずんで客席に飛び込んだ。7号先制ソロは飛距離360フィート(約109・7メートル)。これでナ・リーグの本塁王打争いで2位に浮上し、同時にロバーツ監督が持つドジャースの日本生まれ選手の最多本塁打記録に並んだ。

ブルージェイズといえば、昨年12月のFA交渉で最終候補に残っていたとされ、一部の米メディアによる「大谷がトロント行きの飛行機に乗った」との誤報で世界の野球ファンを巻き込む大騒動になった。

それ以降、初めてのトロント入りのためMLB公式サイトは25日(同26日)に「大谷がトロント行きの便に乗っている」と報じ、ブルージェイズのシュナイダー監督の「彼が交渉の後に持っていた帽子を返してほしい」との冗談交じりのコメントを紹介した。それだけにロジャーズ・センターのファンの反応が注目された。大ブーイングをひと振りではね返した。

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