衆院長崎3区補選28日投票 大票田で最後の訴え

 衆院長崎3区補欠選挙は28日投開票される。立候補した立憲民主党前職の山田勝彦候補(44)=社民推薦=と、日本維新の会新人の井上翔一朗候補(40)=教育推薦=は、「政治とカネ」問題に対する政治改革を中心に論戦を展開。選挙戦最終日の27日は両候補とも大票田の大村市などを巡る。
 自民党の政治資金問題を巡り谷川弥一前衆院議員=自民離党=が辞職したことに伴う補選。自民は県内の国政選挙で初めて独自候補の擁立を断念し、異例の野党一騎打ちとなった。立民、維新は党代表や重鎮議員が次々応援に入り、挙党態勢で臨んでいる。
 山田候補は「裏金・脱税・金権政治を許さない」と訴え、離島航路の低料金化を島民以外も対象にするなどと主張。26日には立民の枝野幸男前代表が応援で大村市入りした。
 井上候補は「しがらみのない政治の実現」を掲げ、ガソリン税の暫定税率廃止などを公約とする。同日、維新の馬場伸幸代表が同市へ応援に駆けつけてマイクを握った。
 投票は28日午前7時~午後8時など。佐世保市と大村市を除く8市町では投票所の閉鎖時間を繰り上げ、早い所は午後4時に閉鎖する。五島市と北松小値賀町の一部では27日に繰り上げ投票を実施。有権者数は23万2223人(男10万9964、女12万2259)=15日現在、県選管調べ=。
 東京15区、島根1区の補選も28日実施される。

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