フジ名木見頃、香り甘く 津・赤塚植物園の里山庭園 三重

【見頃を迎えたフジ=津市高野尾町のレッドヒルヒーサーの森「藤のガーデン」で】

 【津】三重県津市高野尾町の赤塚植物園の里山庭園「レッドヒルヒーサーの森」内に期間限定で公開する「藤のガーデン」が見頃を迎えた。藤の名木など13品種76本が花房を垂れ、甘い香りを放っている。開花状況により5月上旬まで公開予定。木曜休園。

 同所は同庭園南西側の栽培地約5千平方メートルに富士山麓の山梨県笛吹市から樹齢60―70年の名木22本を移植し、3年前から開花時に公開している。今年は昨年より開花が遅く、濃紫色で膨らみのある花房が特徴の八重黒龍藤や長尺の長藤などが見頃で、白野田藤が咲き始めている。

 26日は、開園早々カメラマンやカップルでにぎわった。鈴鹿市から訪れた大久保英夫さん(80)美幸さん(77)夫妻は「あちこち花見に行くがここは木が大きくて見事。丁寧に育てられている」と感想を話した。

 管理担当の村松潤一さん(43)は「今年は棚も伸び花数も多くなっている。この週末が一番の見頃」と来園を呼びかけた。

 入園料大人1200円、中高生600円、小学生以下無料。問い合わせは同庭園=電話059(230)7789=へ。

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