10種の福島県産野菜を使った「ベジじゅう」など開発 郡山市の企業と吉本興業 今夏にも発売

県産農産物を使って開発した「ベジじゅう」(左)と「ジャンボなめこのお漬物」

 福島県産農産物の魅力を全国に発信するため、「ふくしまの株式会社」(福島県郡山市)と吉本興業(大阪市)は県内外の企業と連携し、郡山市の郷土料理「つゆじゅう」を基に10種の県産野菜を使った「ベジじゅう」と市内産ジャンボなめこの漬物を共同開発した。今夏にも県内のスーパーやネットで発売する。26日、市役所で記者会見し、発表した。

 ベジじゅうは北海道のアイビック食品、ジャンボなめこの漬物は京都府の京つけもの西利と連携し、商品化を進めている。県産農産物などのおいしさを広く届けるとともに、流通しない規格外の野菜を活用してフードロスにも貢献する。

 2017(平成29)年度に日本青年会議所(JC)東北地区福島ブロック協議会長を務めた成田英樹さんが郡山JCのOB計3人で「ふくしまの株式会社」を設立し、社長に就いた。吉本興業が日本JCや県と連携協定を結んでいる縁から、全国のJCOBらと協力して企画した。

 29日に市内で開かれる郡山シティーマラソン大会でランナーにベジじゅうを振る舞う。記者会見には成田社長、吉本所属で「福島県住みます芸人」ぺんぎんナッツのいなのこうすけさんと中村陽介さん、元プラスマイナスの兼光タカシさんが出席し、取り組みをPRした。成田社長は「県産農産物の魅力にふれ、県内外の人に福島を好きになってもらいたい」と語った。

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