宮古島を直撃した停電 原因は
朝起きたら停電でごはんも炊けない。スマホの充電もできない。どうしてなのかも分からず混乱しただろうなと想像します。25日の未明に宮古島市全域で発生した大規模停電は復旧までに8時間半かかりました。
病院の外来診療を休止したり、学校が休校になったり、コンビニやスーパーが閉まったり。台風が原因でない、降って湧いたような停電はさまざまなところに影響を及ぼしました。
沖縄タイムス宮古支局の當山学記者は、モバイルバッテリーを携帯しながらの取材に「とにかく停電の原因が分からないので、いつまで続くんだろうと不安だった。取材が一段落したら、まず食料を確保した」と振り返ります。
沖縄電力によると、発電所内の発電機と送電線をつなぐ「母線」の故障が原因とか。大切なライフラインである電力の安定供給、そしてトラブルがあった場合の早期復旧という課題が改めて示された一日でした。
ぱたぱた 異例の不発弾処理
慌ただしかったのはこちらも。米軍嘉手納基地で見つかった不発弾の処理が25日夜にありました。不発弾処理に伴う避難要請は時間をかけて周知するものですが、今回は異例でした。工事中に不発弾が見つかったのが23日。米側が日本側に通知したのが24日。雨による土砂崩れで危険性が高まるのを懸念して、通知翌日の処理となりました。
交通が規制された国道58号は渋滞が発生。記事には、路線バスが迂回するのを知らずに停留所で待っていた女性や、慌てて避難し「ゆっくりしたかった」と嘆く人の声も紹介しています。戦後79年たっても負の遺産が足元に埋まっている沖縄の現実を突きつけられた気がします。
海のレジャー 中高年は要注意
さて、続いて取り上げるのは、スキューバダイビングの注意点をまとめた3回の連載です。デジタル編集部・新里健記者が、減圧症(潜水病)の専門医である南部徳洲会病院の清水徹郎医師に聞いています。
ことしも県内各地で海開きがあり、本格的なマリンレジャーシーズンを迎えました。ただ毎年、水難事故が後を絶ちません。2023年に県内で発生した水難事故は前年比10件増の116件で過去最多となりました(沖縄県警まとめ)。罹災者数169人(前年比26人増)、死者数59人(前年比19人増)も過去最多です。
「中高年」「観光客」「シュノーケリングまたはダイビング中」。第11管区海上保安本部の島袋光和・交通安全対策課長によると、水難死亡事故で目立つ三つの共通点なのだとか。ダイビング中や船に上がった後に体調を崩して亡くなるケースも多いのです。
連載を読むと、花粉症から糖尿病までダイビングをする上で注意すべき病気の多いことに驚きます。また、潜った直後に飛行機に乗ったり、打ち上げで飲酒することのリスクも紹介しています。
水圧のかかる海中では体に負担がかかるもの。「自分は大丈夫」と過信せず、時には体調を優先してダイビングを見送る選択も含めて、安全に沖縄の海を楽しんでほしいと願います。
マーシーが語ったこと
ウェブオリジナル記事では、田代まさしさんのインタビューも注目を集めました。「シャネルズ」「ラッツ&スター」の元メンバーで、タレントとしても人気を呼んだマーシーです。そして、薬物使用で何度も逮捕され、今は保護観察中です。
沖縄県内でライブをした田代さんはライターの長濱良起さんのインタビューに、こう答えています。
「何回も罪を犯して、テレビにもずっと出られていないので、自分の中でもう『芸能人』という意識があまりないんですよ。(中略)復帰のタイミングは、誰かが決めるものではないですよね。自分でもない、テレビ局でもない。世間の風潮が『もう良いんじゃないの、マーシー』となった時だと思います。もしそうであるならば、毎日ちゃんと薬物をやめ続けることに専念した方が良いと思ったんですよ。自分の側から『早く芸能界に戻りたい』と高望みするのではなく、毎日頑張っていたら、結果的に復帰の声がかかり、それに応えるというのが目指すべき形かと思っています」
薬物をやめ続ける毎日を過ごす田代さん。SNSで薬物検査が陰性であることを報告し続けているそうです。ライブ会場で響いた指笛や拍手が、回復を目指す田代さんの背中を押したのではないでしょうか。
ひやごんの奇跡をもう一度
今週はサッカーのルヴァン・カップで、J3のFC琉球がホームでJ1のガンバ大阪を破るビッグニュースもありました。「ひやごんの奇跡」と言ったら失礼かもしれませんが、今季からJ2とJ3のチームにも門戸が開かれた大会で早速、大番狂わせを見せてくれました。次戦の3回戦もJ1のセレッソ大阪とホームで対戦します。ちばりよー。
ゴールデンウイークの予定を楽しみにしている人も多いことでしょう。期間中の天気と気温の予想は気象予報士・崎濱綾子さんのコラムで読めるので、ぜひ参考にしてください。今週のデジ編チョイスは大門雅子が担当しました。