きらやか銀行（山形市）は26日、2024年3月期通期の純損益が過去最大の244億円の赤字になると発表した。取引先の倒産に備えた貸倒引当金の積み増しが主因。今年9月に期限を迎える公的資金200億円の返済も困難になったとし、国と返済時期の見直しを協議する。協議のめどが立ち次第、川越浩司頭取と内田巧一常務は引責辞任する。後任は未定。
中長期的な視点で行っていた取引先に対する経営改善・事業再生支援の方針を見直し、改善の見込みがない企業について引当金を計上した。与信関係費用が185億円まで膨らんだほか、有価証券関係損失81億円を計上した。
前期は83億円の赤字を計上しており、24年3月期は7億円の黒字を予想していた。
