新緑の渓谷、楽しんで 長井ダム三淵渓谷、ボート遊覧きょうから

新緑に覆われた神秘的な景観を巡る「三淵渓谷通り抜け参拝」=長井市

 長井市の「ながい百秋湖」(長井ダム湖)の上流部をゴムボートで遊覧する「三淵渓谷通り抜け参拝」の今季の運航開始を前に、関係者が26日、新緑と岸壁が織りなす神秘的な光景を巡りながら航路の安全を確認した。

 湖の奥地・三淵渓谷は高さ50メートル超の断崖絶壁が約250メートルにわたって連なる絶景ポイント。ゴムボートツアーはNPO法人最上川リバーツーリズムネットワーク(佐藤五郎代表理事)が取り組んでおり、今季は27日から運航する。

 この日はスタッフや市職員らが落水者の救助を想定した訓練に取り組みながら試験運航を行った。芽吹いた若葉が切り立つ渓谷を覆い、木々の間から差し込む陽光がこけむした岸壁と湖面を照らす静寂の景観が広がっていた。佐藤代表理事は「岩肌や新緑の美しさだけでなく、運航中に見える季節の花々も楽しんでほしい」と話した。

 実施日は11月中旬までの原則、金、土、日曜と祝日だが、5月6日までのゴールデンウイーク期間は毎日運航する。問い合わせは野川まなび館0238(87)0605。

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