いいべ、健康増進アプリ 西川町方言対応、町民が実演

健康増進アプリの方言対応デモを行う町民=西川町歴史文化資料館

 西川町は町民の方言を理解し、体の状態に合ったオリジナル体操を勧めてくれる健康増進アプリを作った。人工知能(AI)に方言を吹き込んで学習させ、全戸配布されているタブレットに体の悪い所を話しかけると、不調を改善する体操の動画が流れる。発表会が26日、町歴史文化資料館で開かれた。

 アプリは町と包括連携協定を結ぶクリエイターズネクスト(東京都)が開発した。昨年から方言の先生役となる町民4人を選抜し、3500文を学習させた。

 発表会では、方言を吹き込んだ町民が「つかごろ、こすいっだいなよ(このごろ、腰が痛いのよ)」などと端末に語りかけると、改善のための体操動画が流れた。町民への配信は5月以降になる予定という。

 菅野大志町長は「今後は困り事支援やイベント情報の発信などを考えている。楽しみながら健康になってもらいたい」と話した。

 また、昨年4月に発表された、町内を巡りながら健康増進を図る「周遊型謎解きゲーム」第2弾の紹介や、フードロス削減プロジェクトなどを盛り込んだ「にしかわサスティナブル宣言」も行われた。県外からの西川町のファンも詰めかけ会場を盛り上げた。

© 株式会社山形新聞社