競技人口は年々増加、今、全国で注目が集まっているサバイバルゲーム・通称サバゲー。島根大学では公認の部活も発足し、100人以上の部員を抱え本格的な活動を行っています。
そんな島大サバゲー部に、この春新たな展開が!産官学一体となった取り組みで、サバゲーの聖地を目指します。
「3・2・1スタート!」
暗闇の中、飛び交う光る弾。
激しい撃ち合いを繰り広げているのは島根大学サバゲー部の学生たちです。
サバゲーとは、敵と味方に分かれ、エアガンでプラスチック製の弾などを撃ち合うゲームのこと。
その競技人口は35万人とも言われています。
2022年3月大学公認の部活となった島大サバゲー部の部員数は、現在102人。取材したこの日は新入生のために体験会が行われていました。
場所はサバゲー専用のフィールド…かと思いきや、実はBB弾が飛び交っている場所は、大学の構内だったんです!
島根大学サバゲー部 岩部勇部長
「以前はBB弾使用はだめだったんですけど、それから安全管理をしっかりすると学校に交渉して、ちょっとずつ認知度も高まって、それでOKをもらいました」
これまでも大学構内でサバゲ―を行ってきましたが、建物などを傷つける恐れがあったためBB弾の使用はNG。
弾の出ない赤外線銃を用いて、体育館などで練習を行ってきました。
しかし、やはり実際に弾を撃つ本格的なサバゲーをしたい…
そんな部員の思いをうけ、室内の窓やドアなどへの養生を行い、器物破損に気を付ける、使用後はBB弾を回収し安全に配慮するという条件で、この4月からBB弾の使用が許可されたといいます。
大学構内でBB弾を使用したサバゲーができるのは、全国でもかなり珍しいとのこと。
ということで、実際に小林健和キャスターも大学構内で2対2のサバゲーを体験させてもらいました。
「それではカウント始めます。3・2・1、スタート!」
小林キャスター
「いけいけいけいけ!」
プレイヤーは手足に光るLEDバンドを装着。
BB弾も光るため、相手に当たったかどうか初心者でもわかりやすいといいます。
飛んでくる弾をよけながらエリアの前線へ。
相手の隙をついて、小林キャスター、なんとか勝つことができました。
小林健和キャスター
「いや~、非常にスリルがありますね!一瞬でも気を抜いたらやられているので、このスリル、スピード感というのは体験しないとわからないものがあります」
新入生は
「楽しかったんでまたやってみたいと思う」
「弾が速かったからちょっと怖かった」
「めちゃくちゃ楽しかったです」
島大サバゲー部は、飲料メーカーや地元模型店、メンズヘアサロンなど、現在8社がスポンサーについていて、企業からも注目を集めています。
こうした民間を巻き込んだ学生たちの盛り上がりを期待のまなざしでみているのが、松江市です。
松江市宍道支所 地域振興課 飯塚晃一課長
「サバゲ―をきっかけに始まった、地域と民間と学生と行政とのつながりだけど、これがほんとにゲームから地域に広がっているところがありがたい」
松江市では、利用者が少なかった「宍道総合公園 古墳の森」を「宍道サバゲーPARK DANDAN」という新たなサバゲー場として生まれ変わらせるなど、サバゲーで地域を盛り上げる取り組みを進めてきました。
現在、このサバゲ―場の運営会社が島大サバゲ―部のスポンサーとなり、定期的にサバゲー場を貸し出すなどしています。
宍道サバゲ―PARK DANDAN 川上隆幸さん
「島大サバゲー部は若い人たちの集まりなので、SNSで拡散すると若い人たちの目につくし、それがまた来場者につながるのではないかと思い期待しています」
こうした学生との連携もあり、公園の利用者は年々増えているとのこと。
「スポーツシューティングの聖地」を目指し、松江市も産官学一体となった取り組みに期待を寄せています。
松江市宍道支所 地域振興課 飯塚晃一課長
「今では地域のお祭りとか土曜夜市とか、そういったイベントなどにも協力いただけるようになっている。学生がプレイヤーとしてだけではなくて、地域の盛り上げのスタッフとしてかかわってくださっているというのが、ありがたいです」
島根大学サバゲー部 岩部勇部長
「もっと人数を増やして、みんなが楽しめる活動にしていきたいなって思ってます。」
サバゲ―でにぎわい創出を図る松江市。
今後の取り組みからも目が離せません。