犬が地面で寝転ぶ『3つの心理』散歩中、急にゴロゴロ転がる理由とやめさせる方法まで

1.甘えたい、なでてほしい

犬が地面に背中をこすりつけて仰向けになっているとき、「お腹なでて〜」と甘えているのかもしれません。

お腹を見せることで飼い主さんや散歩中に出会った人がなでてくれた、という経験がある犬は、それを期待してお腹を見せるように寝転がることがあります。

また、お腹を見せることは服従の姿勢であり、相手に敵意がないことを伝える手段でもあります。そのため、自分よりも大きい犬や強そうな犬の前で、このような体勢になってトラブルを回避しようとすることもあるでしょう。

2.注目を集めたい

犬が背中をつけてゴロゴロしていると、まわりの人は「かわいい!」「何してるの?」などと声をかけることが多いと思います。

そのため、かまってもらいたいときや注目を集めたいときに、わざとこうした姿勢になることがあるのです。

特に、飼い主さんが他の飼い主さんと話し込んでいたり、他の犬をなでていたりするときに気を引くためにゴロゴロ寝転がることが多くあります。

甘えたい気持ちや気を引きたい気持ちで寝転がっているときは、かまえばかまうほど余計にこうした行動をくり返します。そのため、やめさせたいときは視線を向けず声もかけず、できるだけ無視をするのが効果的です。

もちろん、車道など放置すると危険があったり人に迷惑をかけたりする可能性がある場所では、安全確保が優先です。さっと抱き起したり、抱えて安全な場所まで連れていくようにしてください。

3.背中がかゆい

地面にゴロゴロ寝転がるのは、心理的な理由だけでなく身体的な理由も考えられます。

背中をこすりつけるようにしているときは、単純に背中にかゆみを感じていることが考えられます。状況や場所を問わずこのような行動が見られる場合は、一度背中を中心に、全身をチェックして異常がないか確認してみてください。

もしも犬の背中にふけがある場合は、皮膚が乾燥している可能性がありますので、シャンプーを変えるなどケア方法の見直しをすることをおすすめします。

また、ノミやダニなどが寄生している場合は、目で見てもすぐわからないこともあるので、気になる場合は動物病院で相談してみるといいでしょう。

家の床でも寝転ぶ場合も

犬は地面で寝転ぶだけではなく、屋内でも床や絨毯に突然ゴロゴロと寝転ぶことがあります。

シャンプーをしたあとやトリミングのあとに限って、床等に背中をこすりつけるときは、体のにおいを変えたいと思っているのかもしれません。

シャンプーやトリートメントなど人間にとってはいい香りに感じるものも、犬は不自然さを感じてあまり好まないことがあります。そのため、シャンプーやトリートメントの香りを落とすために、床や絨毯、ラグ等に体をこすりつけるようにすることがあるのです。

シャンプーのたびにこのような様子が見られる場合は、犬がその香りを好んでいない可能性があるので、シャンプーを無香料のものに変えたり、量を減らしたりしてみてください。

まとめ

犬が地面に背中をつけて体をこすりつけるのは、甘えなど心理的な理由から皮膚のトラブルなど身体的な理由まで様々です。

過剰に反応すると犬は気を引くためにわざとこうした行動を取ることがあるので、必要以上にかまいすぎないようにしましょう。

ただし、寝転がっているとき以外に全身のチェックをして、愛犬の皮膚や毛にトラブルが起きていないか確認しておいてくださいね。

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