「基地関係者の7割」日本の賃貸物件に居住 3割は軍用住宅 米海軍佐世保基地

扶養家族と暮らす軍人が住んでいる米軍住宅地「ドラゴン・ヴェール」=佐世保市平瀬町

 米海軍佐世保基地によると、軍人や軍属ら基地関係者のうち、約7割は基地外にある日本の賃貸物件(約1740戸)で暮らしている。残る約3割は基地が管理する軍用住宅だった。軍用住宅に住めるのは現役軍人と扶養家族のみ。軍属と扶養家族は、基地外にある賃貸物件に住まなければならないという。
 佐世保基地の部隊に所属している軍人のうち、同伴者がいる人は、軍用住宅地(3カ所、計648戸)で暮らしている。約1400人の同伴者がいない軍人は、基地にある「兵舎」か「寮形式の住宅」に居住している。
 軍用住宅は、基地外の賃貸物件よりも広く、大型の米製家具や電化製品を収納できるように設計。日本の建築基準法と、米国の軍家族住宅に関する規制や基準に従って建設している。基地外にある日本の賃貸物件に住む場合も、同様の規制などを満たした物件に限られるという。
 同基地住宅課は、地元の不動産業者と定期的に連絡をとるなど「米軍兵士のための基地外の賃貸物件が十分にあるように、緊密に協力している」としている。

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