盲導犬の育成支援へ 点字付き御朱印頒布開始 宇都宮・今泉八坂神社

点字付き盲導犬支援御朱印

 【宇都宮】盲導犬の育成を支援しようと今泉4丁目の今泉八坂神社は24日、点字付き特別御朱印の頒布を始めた。1枚の初穂料千円のうち600円を、福岡町の東日本盲導犬協会に寄付する。同日には協会の関係者やPR犬が参列し、境内で頒布始祭が行われた。

 同神社は約20年前から募金箱の設置や、境内で行う同協会の募金イベントに協力するなど、盲導犬育成を支援してきた。2006年には視覚障害者の家族が「世話になった盲導犬に感謝したい」と犬の石像を奉納し、境内には「ペット参拝所」が置かれている。

 特別御朱印は、コロナ禍の影響で運営が厳しい同協会を支援しようと3年前に開始。昨年は894枚を頒布し、これまで計139万6900円を寄付した。

 今年は型抜きで、募金箱の上に置かれている犬の人形をイラストにし、「イマイズミヤサカジンジャ」と点字で記した透明テープを貼った。千枚を用意し、なくなり次第終了する。

 頒布始祭は、24日の「国際盲導犬の日」に合わせて行われた。同協会訓練・啓発グループの久野(くの)さやかさん(38)は「盲導犬の入店拒否なども増えており、御朱印をきっかけに盲導犬への理解も進んでほしい」と期待した。

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