【ドライブグルメ 番外編】2024年、一番うまい「ハイウェイめし」は何? NEXCO東日本「ハイウェイめし甲子園」入賞グルメ表彰式レポート

NEXCO東日本とネクセリア東日本が開催した「ハイウェイめし甲子園」入賞グルメの表彰式が、2024年4月18日に都内の特設会場にて開催された。その模様と、入賞メニューの感想を「ドライブグルメ」の鈴木ケンイチ レポーターに報告してもらおう。

一般ユーザーの投票で「ハイウェイめし」のNo.1を決定!

ネクセリア東日本の大庭繁美 代表取締役社長から優勝記念のプレートを授与され、満面の笑みを浮かべる友部SA(上り)の菅沼眞二 総料理長。

「ハイウェイめし甲子園」とは、NEXCO東日本とネクセリア東日本による、東日本エリアの高速道路SA/PAの新メニュー コンテストです。コロナ禍を挟んで5年ぶりとなった2024年の開催は、従来までの審査員による審査ではなく、一般ユーザーによる投票方式となりました。

1月に開催された県・予選に参加したのは121品。その中から勝ち抜いたのが13品を対象に、2月から3月にかけてのWEBとSNSでの一般投票で決勝戦が行われました。そして見事、第1位となったのが常磐自動車道・友部SA(上り)の「Ibaraki ~杜の詩 いゃ!どうも~」(1500円)。続く2位は、東北自動車道・菅生PA(上り)の「SUGO!牛たんハンバーグ定食」(1500円)。そして3位が、館山自動車道・市原SA(下り)の「市原豚丼温玉のせ」(1300円)となりました。

テーマに合わせて甲子園をイメージした特設会場にて実施された表彰式には、ハイウェイめしアンバサダーとなったフォーリンデブはっしーさんも参加。試食コメントなど、大いに会場を盛り上げました。

表彰式には、ハイウェイめしアンバサダーとなったフォーリンデブはっしーさんも参加して、試食コメントなどで大いに会場を盛り上げた。

優勝した友部SA(上り)の取締役総料理長である菅沼眞二さんは、「茨城の素晴らしい食材を、お預かりして参っているものですから、ホッとした気持ちです。これからも茨城県の魅力を発信し続けて、頑張ってゆきたいと思っています。いや!どうも~」との言葉。ちなみに、メニュー名にもなった「いやどうも」というのは茨城でよく使われる言い回しで、「どうもこんにちは」や「どうもありがとう」「そんなことないですよ、恐縮です」のように幅広い意味を持っています。まさに茨城らしい言葉です。

また、今回のコンテストを主催したネクセリア東日本 営業推進課の五十嵐修一さんは、「コロナ禍で5年間あいてしまった中、お客様のSA/PAへの立ち寄りも減ってしまって、SA/PAへの認知が減ってしまったように感じられました。そこで、まずはSA/PAグルメに興味を持っていただこうと、今年は“ハイウェイめし”というキャッチーな言葉を使うなどして、少しでもお客様に親しみやすさを持ってもらいたいと思って実施しました」と説明します。

写真左から、菅生PA(上り)の和賀亮 シェフ、友部SA(上り)の菅沼眞二 総料理長、市原SA(下り)の松本慶介 支配人。

入賞メニューは、どれも「さすが!」のおいしさ

第1位となった、常磐自動車道・友部SA(上り)「Ibaraki ~杜の詩 いゃ!どうも~」(1500円)。

表彰式の終了後には、メディアに向けて入賞メニューの試食も行われました。まず、優勝した友部SA(上り)の「Ibaraki ~杜の詩 いゃ!どうも~」は、常陸牛のローストビーフ、つくば美豚の生姜焼き、鳥つくね丼という3つの小さなドンブリ(しかも器はオリジナルの笠間焼)に、笠間のマイタケのスープ、自然薯、奥久慈のタマゴなど、多彩な食材が並びます。「茨城の杜」をテーマに、肉や野菜から調味料にいたるまで、地元の食材をふんだんに使用しています。

品数も多く、また自然薯や卵をトッピングとして使用することで3つの小ドンブリを味変しながら楽しむことができます。すごくゼイタクな気分に浸れるメニューでした。

第2位は、東北自動車道・菅生PA(上り)「SUGO!牛たんハンバーグ定食」(1500円)。

第2位の菅生PA(上り)「SUGO!牛たんハンバーグ定食」は、斬新な味にびっくり! 宮城名物の牛たんを使ったハンバーグはオリジナルのシチューソースで煮込まれて、非常に柔らか。しかも、添えられた分厚い牛たんも仙台味噌で煮込まれており、こちらも口の中で溶けるような柔らかさでした。オリジナルのソースは、同PAで人気メニューの「牛たんハヤシライス」に使われるものをベースにしており、「ひとめぼれ」を使ったごはんとの相性も抜群。

さらに、添えられたスープは宮城名物の「ずんだ」を使ったポタージュで、ほんのり甘い優しい味わいがハンバーグのシチューソース味と絶妙にマッチしています。SNSでも大人気だったというのも納得のおいしさでした。

第3位は、館山自動車道・市原SA(下り)「市原豚丼温玉のせ」(1300円)。

第3位の市原SA(下り)「市原豚丼温玉のせ」は、食べ応え満点の1品です。炭火の香りが楽しめる、地元千葉の北総豚の肩ロース焼は、ジューシーで深い甘みとうま味がバランスします。市原産のコシヒカリ「高滝米」も、豚肉のおいしさを盛り上げる、ナイスなバイプレーヤーでした。温玉を割って、卵黄とお肉を混ぜていただけば、味変もできます。SNS映えする、お肉の大きさも魅力のひとつ。シンプルだけど、やっぱりうまい!という強力なグルメでした。

121品の上位3位に選ばれたグルメですから、どれもさすがのおいしさ。なお、「ハイウェイめし甲子園」にエントリーしたメニューは、どれも2024年いっぱいは販売が継続されます。ゴールデンウイークや夏休みのドライブには、これらのSA/PAを訪れて、ぜひともご賞味を!(文:鈴木ケンイチ/写真:鈴木ケンイチ、ネクセリア東日本)

[ハイウェイめし甲子園結果発表]

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