尾崎匠海さんが出演しているドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』の取材会に出席。出演が決まった際のINIメンバーとのやり取りについて明かしました。
杉咲花さんの主演ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』は、ある事故で脳を損傷し、記憶障害を負った脳外科医・川内ミヤビ(杉咲)が目の前の患者を救い、自分自身も再生していく様子を描く医療ヒューマンドラマ。
尾崎さんは、ミヤビと同じ病院で働く研修医・風間灯織を演じています。
ドラマ出演3作目にして、初めて医師を演じる尾崎さんが取材会で役柄や役作り、撮影現場の雰囲気、今感じている“芝居”について語りました。
尾崎匠海 演じる風間灯織とは“愛されキャラ”が共通点!
──オファーを受けた際の心境を聞かせてください。
「なんで、こんなにステキなメンバーの中に僕がいるんだろう」というのが率直な感想でした。
──INIのメンバーには報告しましたか?
マネージャーさんから今後のスケジュールを一斉に発表されるタイミングがあるのですが、そのときにみんなの前で発表されました。
僕もメンバーの個人の仕事が決まるとうれしい気持ちになりますが、メンバーも僕のドラマ出演を喜んでくれて。「おめでとう」とか「すごいね」と言ってくれました。そうやって喜んでくれたり、グループ活動と被っているときには振り付けを教えてくれたり協力をしてくれるので、本当にうれしいですね。
ただ、研修医を演じるということで、「できるのか?」とも言われました(笑)。医師の役をやるイメージがなかったみたいです。
──研修医の風間灯織はどのような人物と捉えて演じていますか?
一生懸命で、真っすぐで、なんでも言葉に出して言ってしまうタイプ。空気が読めないと言ったらそうなのですが(笑)、でも視聴者の皆さんが疑問に思うことを聞いていくキャラクターでもあるので、自分自身も素直に演じていきたいと思っています。
──風間と共通点はありますか?
監督さんには「そのままの匠海で」と言っていただきましたし、共通点はたくさんあると思っています。特に共通しているのは…自分で言うのもなんですが、愛されキャラの部分ですね(笑)。
──風間が愛されるポイントは、どんなところだと思いますか?
ズバッとものを言うと嫌がられることが多いと思いますが、風間は普段一生懸命に仕事をしているし、発言にまったく悪気がないんです。純粋さが見えるから、愛されているのかな、と感じています。
「脳のことや医師について調べた」尾崎匠海の役作り
──女性へのアプローチ下手な部分はいかがですか?
僕もあまり得意ではないんですけど、風間よりできる自信はあります…たぶん(笑)。
──風間は大好きな看護師・森陽南子(山谷花純)にアプローチするも、スルーされていますが、尾崎さんからアドバイスを送るとしたら?
何でもかんでも、真っすぐいくな、ということでしょうか。例えばご飯を誘うときも、職場で、みんながいる前で誘われるって嫌ですよね?考えて誘わないと、と思います。
風間くんは、真っすぐすぎてダメなんですよね。…え、直球で言われれば言われたでキュンとしますか?難しいですね(笑)。
でも、恋愛は駆け引きだとよく言いますから。気持ちだけじゃなくて、頭も使って行動しなきゃダメだよと演じながらいつも思っています。
──役作りはどのようにしていますか?
ある程度のイメージを持って現場に入ったほうがいいと思い、脳のことや医師について調べました。そこから現場に入って、皆さんと過ごすことで、よりキャラクターが見えてくる感じがあって。
手術シーンの撮影をしていても、研修医の立ち位置がよく分かりましたし、前もって調べたうえで、実際に現場で動いてみることは大事だなと実感しています。
あとは、素敵な俳優陣の皆さんがいるので自然と引っ張られて、役が出来上がっている気がしています。
──医師について調べて、驚きや発見はありましたか?
動画や記事などを見たのですが、一流の先生方も日々新しいことを研究したり、勉強したりしていて、奥が深いんだなと思いました。
脳外科医は手先が器用じゃないといけないようで、僕も研修医役ではありますが、今、日頃から手を意識して使うようにしています。
──医療用語など、覚えるのは大変ではないですか?
風間は研修医なので、あまり難しい言葉を使うタイミングはなくて。ただ、もう少し話が進んだら難しいセリフが出てくるかもしれないので、そこは準備をして、対応できるようにと思っています。
杉咲花と若葉竜也の“空気感”に「勉強になりました」
──現場の雰囲気はいかがですか?
雰囲気は最初からよかったのですが、時間が経つにつれてより良くなっている気がして。今日は手術シーンを撮影していましたが、オンとオフの切り替えがすごくうまくいっていますし、自分も楽しく撮影ができています。
でもやっぱり、ステキなお芝居をされる方ばかりなので、緊張もしています。ただ、いい意味でプレッシャーを感じながら、現場での振る舞いや心構えなどを「吸収するぞ」という気持ちで、皆さんの大きな背中を追いかけています。
──現段階で、どんなことを皆さんから吸収しましたか?
今日の手術シーンの撮影で見たミヤビ(杉咲)と三瓶先生(若葉竜也)の掛け合い、言い回しや空気感の作り方がすごく勉強になりました。今後に生かしていきたいです。
──皆さんとは撮影の合間など、どんな風に過ごしていますか?
救急部長・星前宏太を演じている千葉(雄大)さんと一番一緒にいることが多いのですが、初対面のときから優しくて。お好きだというディズニーの話をしてくださったりして、すごく話しやすい方だなと思っています。
実は、この取材を受ける前に「どんなことを話すの?」と千葉さんから聞かれて、「その場の空気で答えます!」と伝えたら、「その答え次第で、今後の対応変えますね」と言われたんですけど(笑)。そういうお話もできるくらいになっています!
あとは、僕の撮影3日目くらいに、居酒屋さんでみんなが集まるシーンの撮影があったのですが、そこで麻酔科医・成増貴子役の野呂(佳代)さんと初めてお会いして。
初めてだったのに、僕のことをイジってくださって、そのおかげで他の皆さんとも仲良くなれたんです。具体的にどうイジられたかは覚えてないですが(笑)、野呂さんにはすごく感謝しています!
尾崎匠海「検索欄が脳関係で埋まった」
──尾崎さん自身が、人体で興味のある部分はどこですか?
最近、脳に興味があって。交感神経と副交感神経とか。携帯を見ると疲れるけど、それは脳がどういう反応を示しているのかな、とか。そういうことをいろいろと調べています。
脳にいい食べ物とか、電磁波は脳に良くないとか、調べていくうちに検索欄が脳関係で埋まりました(笑)。
──脳にいい食べ物というのは、何でしたか?
ざっくりなのですが…オーガニックの野菜たちです(笑)。無農薬の野菜はいいらしいですね。
──尾崎さんにとって本作はドラマ出演3作目となります。お芝居について、どう思っていますか?
まだお芝居を楽しみながらこなすほどの余裕は正直ありません。でも、ドラマは3本目ですが、これまでいろいろな役者さんに出会えましたし、今回は特に大好きだった若葉さんと共演させていただいて、光栄ですし、うれしいです。
若葉さんのようにお芝居が上手な人を見ていると、「きっと楽しいんだろうな」と思うので、今はそこまでいきたいな、という気持ちでお芝居をしています。
──杉咲さんや若葉さんに直接、お芝居に関する質問などをすることはありますか?
杉咲さんも、若葉さんもお芝居で引っ張ってくださるというか、お芝居を通して教えてくださるタイプかなと思っているので、まだ「これってどうしたらいいんですか?」ということは聞けていないんです。
だから、今は背中を見て学んでいるところです。でも、今度ちゃんと聞いてみようと思います。…答えてくださるかな~(笑)。