【天皇賞春】歴代の高配当使者に「3つの共通点」 京都で覚醒する“第二のビートブラック候補”は

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28日、京都競馬場で天皇賞・春(GI、芝3200m)が行われる。

すでに前売り発売が実施されており、単勝1番人気は長距離重賞を連勝中のテーオーロイヤル。昨年の菊花賞勝ち馬ドゥレッツァと人気を二分している状況だ。以下、武豊騎手騎乗の牝馬サリエラ、昨年のダービー馬タスティエーラと続く。

上位人気勢で盤石にも思えるが、京都開催の過去10年を振り返ると計5度の10番人気以下激走があった(該当馬はビートブラック、ホッコーブレーヴ、スティッフェリオ、カレンミロティック)。波乱の歴史にも通ずる淀の長距離戦。今回はこの4頭の共通点を紐解くことで、攻略へのアプローチをしていきたい。

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10番人気以下激走馬に3つの共通点

【1】芝2500m超の重賞馬券内歴

芝3200mで施行される本レース。重視すべきは長距離適性で、前述4頭中3頭が芝2500m超の重賞馬券内実績を有していた。極限のスタミナ勝負となる舞台における必須項目と言える。

【2】父サンデーサイレンス系

こちらは前述4頭すべてに該当。京都開催の過去10年での3着内馬30頭中28頭が父サンデーサイレンス系と、本レースで圧倒的な存在感を示している血統だ。同じ京都芝長距離戦でも、菊花賞とは傾向が異なる点は頭に入れておきたい。

【3】馬番6番以内

最後の共通項が馬番。内枠有利が顕著な本レースにおいて、大波乱の使者は馬番6番以内に限定されていた。それに伴いオルフェーヴルやキズナ、ゴールドアクターと人気馬の凡走は7枠より外に集中。人気薄激走の陰に人気馬凡走があることにも注目したい。

プリュムドールに抱く親子制覇の夢

以上3つの項目から、ここで取り上げたいのはプリュムドールだ。

4走前のステイヤーズSはのちの本レース3着馬シルヴァーソニックと0秒1差の2着好走をはたしていた。2枠3番とロスなく立ち回れる枠順を引き当てた点に加えて、鞍上の和田竜二騎手はこれまで伝統の一戦で7度の馬券内と好相性。父ゴールドシップとの親子制覇が叶うシーンは出来すぎかもしれないが、波乱の使者への期待は膨らむ。

天皇賞・春は過去にシンボリルドルフ、メジロマックイーン、ディープインパクトなど顕彰馬に選出された名馬が制してきた伝統のGI。発走時間は28日の京都11R、15:40予定だ。

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(SPREAD編集部)

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