年収「300万円」で貯金はゼロです…。レクサスを購入するのは無謀でしょうか?

レクサスのメーカー小売価格

トヨタが販売しているレクサスの車種によるメーカー小売価格は、表1の通りです。

表1

※トヨタ自動車株式会社 LEXUS「LINE UP」を基に筆者作成

車種やグレードにより異なりますが、455万円〜2000万円の販売価格となっています。

レクサスはハイブリッド車やガソリン車、2WDや4WDなど、豊富な車種やグレードから選べます。

レクサスを購入する際に選べるローンの種類

レクサスの新車をローンで購入する場合は、通常の分割払いのほかに、残価設定型クレジット払いまたは残額据え置き払いの3つの方法から選択できます。

残価設定型クレジット払いとは、車両本体価格から残価(最終支払額)を差し引いた額を分割して毎月支払う方法です。

残額据え置き払いは、車両本体価格の3年後の価格を据え置いて、頭金と割賦手数料を初回に支払い、3年後に残りの分を支払います。

まとまった頭金が用意できない場合は、残額据え置き払いは難しいため、通常の分割払いや残価設定型クレジット払いでの購入が現実的といえるでしょう。

残価設定型クレジット払いで購入する場合の返済額

レクサスの中で1番車両本体価格の低いSUVのUX300h(車両本体価格455万9000円)を、頭金なしで5年間の残価設定型クレジット払いで支払う場合は、5万9500円が月々の支払額となります。

年収300万円の場合は手取りが20万円程度となるため、そこから約6万円のローンを差し引いた14万円で無理なく生活できる場合は、残価設定型クレジットで購入できるでしょう。

頭金の有無や残価支払いまでの期間により、月々の支払額は異なりますが、通常のローン支払いよりも月々の支払額をおさえられるメリットがあります。

車を購入したあとにかかる維持費

車を購入したあとは、月々のローン返済以外に、維持費がかかることも考慮しなければいけません。

車の維持費には、自動車税・保険料・車検費用・駐車場代・ガソリン代などがあげられます。
自動車税や保険料、車検費用は、年単位でかかる維持費ですが、駐車場代やガソリン代は毎月かかる可能性があります。

ソニー損保保険株式会社が2023年に行った全国カーライフ実態調査によると、1ヶ月あたりの車の維持費の平均は1万3500円となっているようです。

購入する際は、車両本体価格だけではなく、購入した後にかかる維持費も想定しておきましょう。

年収300万円でも支払い方法によってはレクサスを購入できるかもしれない

年収300万円でも、初回負担分が少なく毎月一定額の支払いとなる残価設定型クレジット支払いを選択すれば、レクサスを購入できる可能性があります。

ただし、車の本体価格以外にも税金や保険などの維持費もかかるため、毎月の支出を踏まえたうえで、無理なくローン返済や維持費の支払いが可能かどうか確認しましょう。

出典

[トヨタ自動車株式会社
LEXUS LINE UP](https://lexus.jp/)
LEXUS 見積もりシミュレーション
宮崎トヨペット株式会社 「残価設定型プラン」と「残価据置き払い」とは?
ソニー損保保険株式会社「2023年 全国カーライフ実態調査」【運転実態と車の維持費】

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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