ハマショー「聖地」に新スポット、広島県江田島市が展示施設 再現バス停の近く ファンの寄贈品並べる

貴重なポスターが並ぶ展示施設内

 シンガー・ソングライター浜田省吾さんが少年時代の一時期を過ごした江田島市で27日、浜田さんの貴重なポスターなどを並べる展示施設がオープンした。市が、ファンの「聖地」として整備する江田島図書館(江田島町)にコンテナハウスを改装して設置した。5月6日には記念の音楽イベントを開く。

 図書館の中庭に完成した展示施設は約10平方メートル。市が再現した、浜田さんが通学に利用していたバス停と向かい合う場所に置いた。バス停の雰囲気に合わせて、外壁を木の板で囲い、ひさしや展示ボードも設けた。

 昨年12月のバス停完成後、全国から1500人以上のファンが立ち寄り、浜田さんの座ったベンチで記念撮影などを楽しんでいる。ファンから浜田さんの関連グッズの寄贈が相次ぎ、ポスターやレコード、ツアーグッズなど計約150点に上る。京都の男性ファンからは「多くの人に見てもらいたい」と約100点が届けられたという。市が思いに応えようと展示施設を整備した。

 現在、1990年のツアーポスターなど約20点を室内に並べ、外では似顔絵やファンクラブ会報などを掲示。今後はショーケースを設置し、寄贈品を定期的に入れ替えて展示する。

 30年以上のファンという廿日市市地御前の主婦木下由美さん(54)は「若い時の写真もあって、どれもすてき。囲まれて夢のよう」とポスターを写真に収めていた。

 記念イベントは5月6日午後1時半から図書館で開催。福岡を拠点に活動する浜田さん成りきりパフォーマーのコバ省さんたちが出演し、江田島ゆかりの曲などを披露する。

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