朝のフルーツはNG!? 血糖値を上げないおすすめの朝ご飯とは?【炭水化物の話】

「朝の果物は禁」と心得よう!

ヨーロッパのことわざ「朝の果物は金」とは、朝食に果物を食べれば体にいいということを表しているのですが、糖質制限において、それは誤りです。バイオリズムとして朝には血糖値を上げるホルモンがたくさん分泌されます。つまり、朝食を食べなくても体は血糖値を上げる働きをしているのです。そこに果物を摂れば、ますます血糖値を上げてしまいます。

しかも、果物に含まれる果糖は、直後では血糖値をあまり上げないものの、習慣的に摂取していることで、やがてブドウ糖以上に血糖値の上昇を招きます。朝食は野菜のスムージーという人も増えています。スムージーで得られるのは、ビタミンやミネラルなどごく一部の栄養素です。低カロリーですが、その一方、カロリーやタンパク質不足から筋肉の衰えを招きかねません。また、スムージーにハチミツや果物を加えてしまうと、果糖もブドウ糖もたっぷり摂取してしまうことになります。

朝食には、ハムやソーセージ、ゆで卵、ナッツなど脂質やタンパク質、食物繊維を積極的に食べましょう。ヨーグルトなら高脂肪ヨーグルトを選び、低糖質のパンにバターをたっぷり塗るのもおすすめです。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
著:山田悟

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
著:山田 悟

昨今、健康法やダイエット法として“糖質制限”が浸透し定番となっていますが、一度やってみたものの挫折してしまう人も多く「一生続けるのは現実的じゃない…」「やっぱり主食を食べたい」という声も少なくありません。 本書では『炭水化物』をテーマに、ガマンせずに食べながら痩せる方法や生活習慣病の予防に役立つ知識を、糖尿病専門医でもある著者が図解でわかりやすく解説します。 すべてのカギは『血糖値』。血糖値と聞くと、糖尿病など生活習慣病の人だけが気にするべき数値のようなイメージがあるかもしれませんが、健康診断の数値にあらわれない『食後高血糖』は成人の2人に1人に起きているといわれており、誰もが他人事ではない数値です。 炭水化物を食べながらでも血糖値を上げない食事法を具体的に紹介し、「GI値の低い食品って太りにくいの?」「外食のときはどうすればいい?」「食べ過ぎてしまったら翌日は食事を抜くべき?」といったギモンにも医学的に回答。さらに「白米よりチャーハンのほうが太らない」「油はたくさん摂ってOK」「朝のフルーツはNG」など、今までの固定概念を覆す新常識も。 最先端の研究にもとづいた食事法で、炭水化物や糖質を「食べられない」ではなく「どう工夫して食べるか」がわかる、楽しく一生続けられるメソッドが満載の一冊です。

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