大ヒット『聲の形』山田尚子監督 待望の最新作『きみの色』全国公開決定

2011年に公開され興行収入19億円の大ヒットとなり、社会現象を巻き起こした『映画けいおん!』(2011 年)、第40回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞のほか、2017年アヌシー国際アニメーション映画祭長編コンペティション部門に入選、国内外問わず高い評価を受け、 興行としても23億円の異例のヒットを記録した名作『映画 聲の形』(2016年)。このたび、そんな山田尚子監督の待望の最新作となる完全オリジナル長編アニメーション映画『きみの色』が8月30日(金)に全国公開。あわせて、“音楽×青春”をテーマとして描かれた本作の、山田尚子監督による繊細な表現力が惜しみなく詰まった場面写真も一挙に解禁となった。

子供の頃から人が“色”で見えるトツ子が、綺麗な“色”を見てうっとりしているカット。
トツ子と同じ学校に通っていたが突然中退してしまったきみがギターを弾いている姿。
音楽好きで物静かな少年のルイがレコードを手にした姿。

そしてとあるきっかけでバンドを組むこととなった3人が並んでアイスを食べている一幕など、物語の中心となる3人の性格が見えてくるような画像ばかり。

そのほかにも、3人を導く物語のキーパーソン・シスター日吉子が聖堂でトツ子と話しているカットや朗らかな表情で踊るトツ子。色とりどりに花が咲く庭の中、軽やかな足元だけを写した山田監督作品らしい、繊細な色遣いへのこだわりを感じさせる印象的なカットも。青春の日々を色彩豊かに、そして瑞々しいタッチで映し出している。

3月に実施された本作の製作報告会において、劇場で観てもらえるための映画づくりをしたかったという山田監督は、「映像で観ていただくために言語化するということをしないようにと。時間と色と動きと、何か感覚的なものを受け取っていただける映画にしたかったんです」と製作に込めた想いを明かしていたが、まさにその言葉通り、写真からでも様々な情報を受け取れるカットの数々にますます本編公開が楽しみになる。

年代を問わず、あらゆる人々の心の琴線に触れる普遍的なテーマとかつてない映像表現、そして、物語にシンクロする音楽。その三者が織りなす青春タペストリー、映画『きみの色』。世界中が注目する山田尚子監督の最新作に期待が高まっている。

■ストーリー

わたしが惹かれるのは、あなたの「色」。
高校生のトツ子は、人が「色」で見える。
うれしい色、楽しい色、穏やかな色。そして、自分の好きな色。
そんなトツ子は、同じ学校に通っていた美しい色を放つ少女・きみと、
街の片隅にある古書店で出会った音楽好きの少年・ルイとバンドを組むことに。
学校に行かなくなってしまったことを、家族に打ち明けられていないきみ。
母親に医者になることを期待され、隠れて音楽活動をしているルイ。
トツ子をはじめ、それぞれが誰にも言えない悩みを抱えていた。
バンドの練習場所は離島の古教会。
音楽で心を通わせていく三人のあいだに、友情とほのかな恋のような感情が生まれ始める。
周りに合わせ過ぎたり、ひとりで傷ついたり、自分を偽ったり―
やがて訪れる学園祭、そして初めてのライブ。 会場に集まった観客の前で見せた三人の「色」とは。

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