「ヘネス・アンド・マウリッツ様」から宅急便……って誰? 実はみんなが知ってる国際企業だった

身に覚えのない「ヘネス・アンド・マウリッツ様」から荷物が届いた――このような投稿がSNS上で相次いでいます。

X(旧Twitter)ユーザーのkikka303(@kikka303 )さんが4月21日、荷物のお届け予定の写真を投稿したところ、約3.9万件の「いいね」が寄せられました。

「誰だよ!」って思ったら……

kikka303さんXより

投稿されたのは、ヤマト運輸 が提供するLINE上で宅急便に関する通知を確認できるサービスのスクリーンショット。 「ヘネス・アンド・マウリッツ様からのお荷物をお届けお届け予定です」 と表示されています。

kikka303さんは送り主に心当たりがなかったようで、「『誰だよ!』って思ったら、H&M!!!!!」と、ファッションブランド「H&M 」からの荷物だったことを報告。

聞き馴染みのないこの名前、実は「H&M」のことなんです。日本法人の名称も「エイチ・アンド・エム へネス・アンド・マウリッツ・ジャパン」と公式サイト に明記されています。

kikka303さんは「お前の本名、そんな名前だったのかー!!!!!」と驚きをあらわにしました。X上でも、まさかの事実に「正式名称知らなかったよ……」「『何頼んだっけ!? 誰!?』ってなった」「調べたらH&Mだったww」などと驚きの声が広がっています。

「ヘネス・アンド・マウリッツ」という社名が何を意味するのか、会社が創設された1947年までさかのぼって調べてみました。

創業当初は「ヘネス」という名称だった

H&Mの看板(ポーランドのワルシャワで2024年4月に撮影、Getty Images)

「H&Mグループ」の公式サイト によると、同社はスウェーデンの起業家であるアーリング・パーションさんによって、1947年にスウェーデンのヴェステロースで、婦人服店として創業されました。

アーリングさんはその店のことを、スウェーデン語で「彼女」を意味する「ヘネス(Hennes)」 と名付けました。

「ヘネス」は1968年、ストックホルムの狩猟用アパレル・釣具店「マウリッツ・ウィドフォルス」を買収。それに伴い、社名は現在の「ヘネス・アンド・マウリッツ(Hennes & Mauritz)」 に変更されました。

1974年にはブランド名がお馴染みの「H&M」に

6年後の1974年には、お馴染みの略称「H&M」 にブランド名が変更されました。現在は「H&M ヘネス・アンド・マウリッツ AB」という社名で、「H&M」や「COS」といった「H&Mグループ」のブランドを運営している形です。

また、インテリアに特化した「H&M HOME」や化粧品を販売する「H&M Beauty」など、同社は様々な分野に進出しています。

2008年には、銀座に「H&M」日本1号店を出店 。2024年1月時点で、日本全国で126店舗を 展開しています

宅配便を受け取るイメージ画像(Getty Images)

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