<新戦力-駅伝実業団の精鋭たち-長崎県>十八親和銀行 大村英美(長崎女高)/大脇美空(国分中央高)

十八親和銀行の高卒ルーキー2人、大村(右)と大脇=長崎市、ベネックス総合運動公園かきどまり補助競技場

 十八親和銀行はフレッシュな10代2人を迎え入れた。この春、長崎女高を卒業した大村英美(18)は昨秋の県高校駅伝1区(6キロ)で区間賞を獲得したホープ。国分中央高(鹿児島)出身の大脇美空(18)は伸びしろを期待されている。
 平戸市生まれの大村は南部中までバレーボール部員。親元を離れて進んだ長崎女高で釜元佳友監督(現長崎商高監督)の指導を受けて力をつけた。昨秋の県高校駅伝はチーム唯一の3年生部員として力走。5連覇中の諫早高勢以外では、2018年の廣中璃梨佳(長崎商高-日本郵政グループ)以来となる1区区間賞を獲得した。
 同じ平戸市出身、長崎女高卒の北原芽依を追って十八親和銀行入り。4学年上の先輩のように駅伝の主軸として活躍することが目標だ。5000メートルの自己ベストは16分35秒。「ゆくゆくは1万メートルなど長い距離にも挑戦したい」と飛躍を期している。
 大脇の1500メートルの自己ベストは4分49秒87。鹿児島県のレベルが高かったこともあり、上位大会への出場経験はないが、昨夏の十八親和銀行チーム合宿に参加した際、吉井賢監督の目に留まった。「走りを見た時、本当にこれくらいでしか走れない子なのかと疑った。動きのバランスがいい」。これからが楽しみな原石は「まずは練習について行けるようになりたい」と着実な成長を誓っている。

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