S.H.Eヒビは「台湾独立派」と批判の声、中国の音楽イベントが荒れ模様に

台湾の人気ユニットS.H.Eのヒビ(田馥甄/ティエン・フージェン)が中国のSNS・微博(ウェイボー)で、中国で5月に開催される音楽イベントへの出演を改めて表明する投稿を行った。

ヒビはこのほど、5月1~3日に天津市で開催される「泡泡島音楽与芸術節」の出演者の1人として発表された。しかし、ヒビが台湾独立派であるとの指摘がネット上で持ち上がり、排除するよう求める声やイベントのボイコットを叫ぶ声が高まっていた。

ヒビについては2022年8月、米下院議長のナンシー・ペロシ氏が台湾を訪問中に、SNSでパスタを食べる写真を投稿したことが、中国のネット上で物議を醸す事態に。長年にわたり中国に対して批判的な発言をしてきたことで知られるペロシ氏はイタリア系米国人だが、ヒビが同氏を応援する意味で写真を投稿したのではないかと指摘された。

さらに当時、ヒビが2010年にリリースした楽曲「離島」の歌詞が再び注目され、台湾にやってくる中国人観光客の追い出しを示す内容だと批判の声が持ち上がった。この時は反響の大きさから、中国の音楽配信サービス各社では「離島」を削除する動きを見せていた。

ヒビは24日、ウェイボーに「泡泡島音楽与芸術節」の宣伝ポスターを載せ、「天津で待っています」と書かれたメッセージを投稿。また、イベント主催側のウェイボーでもヒビの投稿をシェアし、全面的に支持する内容のメッセージを発信した。(Mathilda)

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