遅い春が訪れた長野県北部では、桜の季節が駆け足で通り過ぎていこうとしています。代わって、北信濃の春の風物詩のひとつ、菜の花が見頃を迎えています。これからの季節は、菜の花の黄色い絨毯と場所によっては桜や桃のピンク、さらに残雪の山々とのハーモニーを楽しむことができます。
GW中にも楽しめる、飯山市にある菜の花の名所を紹介します。
■「フラワーロード」の広大な河川敷で黄色い海を泳ぐ!?
「菜の花公園」の千曲川を挟んだ対岸。国道117号線に沿った「フラワーロード」は、国道に沿って菜の花や桜並木が続く風光明媚な一帯です。ちょうど昨年の11月にリニューアルした道の駅「花の駅 千曲川」の前、千曲川河川敷に広がる菜の花畑は広大な河原一面を埋め尽くすように広がっています。土手から見下ろすとまるで黄色い絨毯のようで、圧倒されるほどのスケールです。
河川敷には自由に降りることができ、目の高さで咲き乱れる菜の花に埋まるように散策することもできます。まるで黄色い海を泳いでいるようです。
■『朧月夜(おぼろづきよ)』にも歌われる名所「菜の花公園」
長野県北部、飯山市の北東部にある「菜の花公園」では、千曲川を見下ろす小高い丘の一面を菜の花が埋め尽くす光景が待っています。ここは唱歌『朧月夜』の舞台となった場所です。「菜の花畠に 入日薄れ」の景色と出会えるかもしれませんね。
たゆたう千曲川と周囲の新緑、残雪の北信濃の山並みとの組み合わせは、郷愁を誘うような山里の春の景色。写真映えはもちろん、見ているだけでのんびりとした気分にさせてくれそうです。
■緑とのコントラスト際立つ神秘の湖! 「北竜湖」
菜の花公園と「野沢温泉」のちょうど中間あたりにある、山と森に囲まれたこじんまりとした湖。GW連休の頃には菜の花と湖の深緑、さらに周囲の木々の新緑が絶妙なコントラストを見せてくれます。風のない日は湖面のリフレクションも神秘的です。
目が届くサイズの湖は、レンタルボートやSUP、カヤックを楽しむ人々にも人気のスポット。カップルやファミリーでゆっくりとした休日を過ごすのもいいですね。