道後温泉本館覆った大竹伸朗さん作品をテントに再生 松山の53小学校へ贈呈

大竹伸朗さんの作品で作られた学校用テントを贈られ、感謝を伝える児童ら=27日午前、松山市道後湯月町

 保存修理後期工事で道後温泉本館(松山市道後湯之町)を覆った美術家・大竹伸朗さんの作品「熱景/NETSU-KEI」(2021年)が学校用テントに再生され、27日に本館東側の休憩所・振鷺亭(しんろてい)で贈呈式があった。超巨大テント膜を裁断して作られた色鮮やかなテントは5月中旬に松山市立の全53小学校に1張りずつ届けられ、運動会などで使われる。

 大竹さんの作品は5枚の原画を約25倍に拡大して高精細プリントした。道後温泉のシンボルのシラサギ、湯の波紋などが描かれ、大竹さんのコミッションワーク(受託制作)で最大となった。21年12月から23年10月末まで本館を覆った。

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