電子マネーカードを探す女性客… 不審に思い対応 特殊詐欺防いだコンビニ店員に感謝状 群馬県警館林署

 特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、群馬県警館林署(小林哲也署長)は26日、板倉町のセブン―イレブン板倉内蔵新田店のアルバイト、森島和彦さん(51)=写真左=に館林市の同署で感謝状を贈った。

 森島さんは3月4日午後7時10分ごろ、携帯電話で通話しながら来店した板倉町の60代女性から電子マネーカードの売り場について聞かれた。不審に思って用途を尋ねたところ「パソコンを修理してもらうのに3万円が必要と言われた」と話したため詐欺を疑い、県警から配布されていた特殊詐欺被害防止を啓発する封筒を見せた。「詐欺だから販売できない」と伝え、購入を思いとどまらせたという。

 森島さんは「女性の貴重なお金を守れて良かった。今後も(声かけを)継続していきたい」と話した。小林署長は「高い防犯意識と勇気を持って声をかけてくれたおかげ」と感謝した。

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