ヤクルトが逆転負けで3連勝逃す 九回同点機で痛恨の不発 初回先頭初球弾の塩見が直後に交代のアクシデント響く

 1回、左越えにソロを放つ塩見(捕手・坂本)=撮影・山口登

 「阪神5-4ヤクルト」(27日、甲子園球場)

 ヤクルトが痛恨の逆転負けで、今季初の3連勝とはならなかった。

 いきなりアクシデントに見舞われた。初回だ。「1番・中堅」で先発出場していた塩見が初球を捉え、左翼席まで運ぶ先制ソロを放った。電光石火の攻撃にスタンドはどよめいたが、直後の守備時に交代となった。何らかのアクシデントがあったとみられ、スタンドはさらにどよめく事態となった。

 試合開始直後にリードオフマンが交代となる緊急事態を、全員で乗り越えたいヤクルトだったが、先発・サイスニードが踏ん張れない。2点リードとなった二回に1点を返され、五回には近本に逆転2ランを被弾。さらに森下に四球を出したところで、高津監督が降板を決断した。

 サイスニードは9連戦のローテ再編で、中7日でこの日を迎えていた。調整期間が伸びたため、ブルペンへ2度入るなど工夫して準備。だが、4回2/3を投げて5安打4失点3四死球と今季最短でKOされた。

 今季初めて開幕投手という大役を任されたサイスニードは、5度目の挑戦でも今季初勝利をつかめなかった。打線は九回、武岡のソロで1点差に迫り、なおも1死一、三塁と同点機を作ったが生かせなかった。

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