台湾特急が山口県道走る 下松市で輸出車両の公開イベント 沿道に5万人

沿道で多くの人が見学する中、トレーラーで運ばれる特急車両

 山口県下松市から台湾に輸出している特急車両を県道で公開するイベント「県道を走る鉄道車両見学プロジェクト」が27日、同市で開かれた。家族連れや鉄道ファンたち約5万人が沿道に集まった。

 トレーラーに載せられた台湾の都市間特急「EMU3000」の先頭車両2両が日立製作所笠戸事業所を出発。JR下松駅南口を折り返し、計約3・3キロ運ばれて同事業所に戻った。

 同社はEMU3000を計600両受注し、2021年から今年にかけて順次納入している。下松商工会議所や市などでつくる実行委員会が鉄道関連の企業が集まる「ものづくりのまち」をアピールしようと開いた。

 市内の道路で鉄道車両を公開するイベントは、2019年の英国向け高速鉄道車両に続き3回目。熱心に写真を撮っていた広島市西区の会社員久保真哉さん(37)は「道路を移動する車両は迫力があった」と喜んでいた。

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