阪神・岡田監督「そんなん普通や。常識や」九回1点リードで内野併殺シフト奏功「ゲッツー取れるよ。そんなん」前進守備なら同点【一問一答】

 試合に勝利し、ファンにあいさつをする岡田監督(撮影・中田匡峻)

 「阪神5-4ヤクルト」(27日、甲子園球場)

 接戦を制して3&4月の勝ち越しを決めた阪神の岡田彰布監督は1点リードの九回1死一、三塁の場面で内野が前進守備ではなく、併殺シフトを採ったことについて「常識よ」と語った。代打・川端の走力と二遊間の守備力を考えた措置と説明。前進守備なら同点適時打となっていた打球だけに、大きなワンプレーとなった。

 以下、岡田監督との一問一答。

 -追いつき、追い越し、逃げ切った。この試合をとれた要因は。

 「要因…、これはいっぱいあると思うんですけどね。なにか、ちょっとわからないけど(笑)要因っていうか、まあね。打つほうね、ヤクルトのすごく調子よくなってきたと思ったんで、まあね、2点…、まあ、もう1点ほしかったけどね。でも最後ね、1点とられたけど、ゲラも頑張ってくれましたね」

 -追いかける展開だったが、最初の1点は小幡だった。

 「もうそろそろね、木浪もあんまり調子よくないんでね。打つほうもね。だから、ちょうどいい機会だなあという感じで、きょう使いましたけどね」

 -五回も下位打線から上位打線へとつながった。

 「そうですね。あそこの打順で塁出るとね、それでピッチャーもしっかり送ってるんで。いい流れで、点入ってますよね。あそこではね」

 -先発の大竹が3回からよくなった。授けた言葉は。

 「いやいや、前回も3回からちょっと。この2回(の登板)は立ち上がりに力んでボールが……。先頭のホームランも、あんなに高くいくピッチャーじゃないんだけど、ちょっと力んでいる感じがあったんですけど、3回から持ち味の緩急を付けて投げていたので、まあでもあのイニングはいってほしかったですけどね、最後までね」

 -桐敷はストレート多めの投球で力で抑えきった。

 「いやいや、昨日から長岡によく打たれているのでね、あそこで先に変えても良かったけど、準備もあるし、右も準備していたんでね。あそこ、長岡を1人でも抑えてほしかったですね」

 -1死から送って森下が期待に応えた。

 「あの左ピッチャーも初めてでね。1,2番が左が並んでいるので、当然、最後も左が来ましたけど。まあ、ピッチャーが変わると思っていましたけど、ほかのピッチャーはあるていど分かっているので、だからまあ右(対)右なんで、ピッチャー、なんとかセカンド送っとけばね、どっち2人かえしてくれるかなという気はありましたけど(笑)」

 -ヤクルトはいい流れがある中で逃げ切れた。

 「そうですね。けっこうバットね、前回の神宮の時よりもだいぶね、バットも振れてるんで、まあでも、今日も最後1点差になりましたけど、今日の勝ちは大きいですね、やっぱりね」

 -昨日敗れて時間がない中で、何か監督から授けた言葉はあったのか。

 「いやいや、授けたというか、昨日はだから終わってすぐ、裏にみんな野手集めて、今日の対策をね、言ってたんで、それに応えてくれたですね、今日はね」

 -明日に向けて。

 「いやいやもう、明日才木なんで、いま一番ね、安定してるかも分からないですけど、今日勝ったんで、才木もゆっくりね、連敗してるとなかなかね、また力んだりするかも分からないけど、今日の勝ちでね、初回から楽に投げられると思います」

 【囲み取材へ移り】

 -昨日野手を集めてお話されたというのは。

 「いや、昨日打ち取られ方が悪いからさ、今日もおんなじようなピッチャーでなあ、だからお前、それで言うたんよ。明日までに切り替えて、ちょっと考えろ言うて」

 -しっかり1人1人考えてやってくれた。

 「おーん。今日はなあ、おーん。だから、まあね、そら内容は言われへんけどね、今日のピッチャーね、昨日もね、打ち取られ方とかな、そんなんはもう試合見とったら分かるやんか。それをやらんようにっていう、一番典型的なんは近本のホームランやったな、やっぱりな、おーん」

 -近本は変化球、変化球から、直球が来たところをとらえた。大きなホームラン。

 「いやいや、大きなって、そらまあ言われへんからこっちは、そんなもん。配球なんかは言われへんから」

 -小幡の2安打も。

 「おーん。昨日もヒットなあ、最後曲がりなりにも打っとったし、最初のなあ、1点目が大きかったわなあ、やっぱりなあ、おーん。なかなか、序盤4回5回ぐらいまで点が入らんことがね、ピッチャーがいい時は入らんことが多いけど、2点とられて、その裏ですぐ1点返せたいうんは大きかったんやな。まあどっちか言うたら後半勝負のそういうゲーム展開が多いからな、やっぱり競っていってる方がやっぱりな、攻めやすいし」

 -最終回の中野の守備も落ち着いていた。

 「いや、もう、8回9回2人(岩崎とゲラ)もう出したら任さないとしょうがないよ。どうこう言うても。まあ最後は、ねえ、1点でも勝ちきると、それが後ろのピッチャーの仕事やから。ねえ、1点やったらええ仕事するけど、3点やったらとられるピッチャーっていっぱいおるよ。でも、勝ち切るいうのが一番大事やからな。後ろの2人に関しては」

 -最後はゲッツー体勢?

 「おう、ゲッツー体勢。あんなんなったらセンター抜けてるやんか。そんなん普通や。常識や。川端の足とお前、二遊間を考えたらゲッツー取れるよ。そんなの」

 -桐敷は同点もOKだと。

 「いや、そんなことないよ。同点はあかんよ。同点はあかんよ」

 -相手の代打陣を考えればあそこは桐敷。

 「いやいや。向こうは青木とか川端を出したくてしょうがないんやから。西川もまだおったからな。そんなもん全然、だからその前に止められたけどな。加治屋で止めれたんやけどな。右2人をな」

 -大竹の緩急。

 「いや、そういうことやで。それはどんな形であれ抑えることが一番なんやから。それはバッタバッタ三振取るようなピッチャーちゃうやんか。ストレートでどんどん空振りとれへんわけやから。じゃあどうして相手を抑えていくかやから」

 -青柳が抹消。このまま帯同する?

 「いや帯同というか。抹消よ、抹消よ。抹消したよ、今日は。1回飛ばすから」

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