【スターダム】中野たむ&なつぽいにレジェンドの洗礼「アンタの首、絶対にかっ切ってやる」

アジャコング(右)の一斗缶攻撃をモロに食らった中野たむ

女子プロレス「スターダム」の中野たむが、レジェンドの洗礼を浴びた。

27日の横浜BUNTAI大会で同じ「コズミック・エンジェルズ(CA)」のなつぽいと組み、スターダム初参戦のアジャコング&伊藤薫と激突。7日(日本時間8日)の米「スパーク女子プロレス」でアジャとタッグを組み、初遭遇を果たしたことがきっかけでこの日の対戦が決定した。

試合が始まると、アジャにローキックを連打する中野だったが、全く効かず。その後も、アジャになつぽいとダブルのドロップキックを放ち、伊藤にバックドロップを狙ったが、持ち上がらず下敷きになってしまった。

それでも中野はアジャに得意のバイオレットシューティング(ランニングニー)3連発を発射。さらになつぽいと好連係を決めると、アジャをタイガースープレックスで投げ食らいついた。

だが、レジェンドが流れを許すわけもなく、中野はアジャに強烈なバックドロップからの垂直落下式ブレーンバスターを決められ、疲労困ぱい。一斗缶で殴られた挙げ句、再びバックドロップで投げ飛ばされ、意識をもうろうとさせた。最後はなつぽいが伊藤にダイビングフットスタンプを、中野はアジャから背面式ダイビングエルボードロップをくらい、3カウントを献上した。

試合後、ボロボロの中野は「ごめん、なっちゃん…。私、本当に悔しい!」と目に涙を浮かべ「でも、目が覚めた。復帰してからスターダムに恩返しするとか、CAのためと思って頑張ってきたけど、自分のこともちゃんとできないやつが、大切なものが守れるはずないなって。今、すごく悔しい。私はもう一回夢が見たい。わがままに自分のために戦ってもいいかな?」と相棒に問い掛けた。

すると、なつぽいから「たむちゃんはたむちゃんの戦いをしていいんだよ! ぽいもぽいの戦いをする。メルティアはここから這い上がります」と背中を押された。

パートナーの言葉に涙を流した中野は、再び闘志を燃やし「アジャ! アンタの首、絶対にかっ切ってやる。覚えとけ!」と言い放ち、バックステージを後にした。

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