洗濯機の洗濯槽はどのくらいの頻度で掃除するのが正解!? 買ってから一度も掃除してない強者も…。専門家に聞く

引用元:Three Spots/gettyimages

みなさん、洗濯機の洗濯槽はどのくらいの頻度で掃除していますか?
「たまひよ」アプリユーザーに聞いた声とともに、家事研究家の高橋ゆきさんに聞きました。

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約3割の人が2~3ヶ月に1回くらいでお掃除

最初に「たまひよ」アプリユーザーに聞いたアンケート結果からご紹介します。

Q:洗濯槽の掃除の頻度を教えてください。

月に1回程度 18.9%
2~3ヶ月に1回程度 33.4%
半年に1回程度 27.6%
年に1回程度 13.0%
一度も洗ったことはない 5.6%
その他 1.5%

2~3ヶ月に1回程度の人が多いようですね。ちなみに、どんな洗剤を使っているについても聞いてみたところ、ほとんどの人が洗濯槽クリーナーか専用のクリーナーを使っているという結果に。それ以外の声を中心に、頻度別に紹介します。

月に1回程度派

「液体漂白剤を入れて槽洗浄モードに」(なんこ)

「槽洗浄を毎月、クリーナーは2~3ヶ月に1回しています」(パスファ)

2~3か月に1回程度派

「洗濯槽洗浄モードで、専用洗剤を使って掃除」(ぱなのん)

「専用の洗濯槽クリーナー」(giz)

「コストコのオキシクリーンを使う」(ktk)

半年に1回程度派

「気づいたら半年近く経ってしまっている。オキシクリーンでつけ置きして、洗濯機を回してゴミを取る」(あや)

「重曹かオキシクリーン」(おけいはん)

「専用洗剤。1年に1回程度業者に頼む」(ミニピロロ)

年に1回程度派

「東芝の洗濯槽クリーナーを使うようになってから、年1回で十分になった」(ねね)

「年に1回、洗濯槽洗剤を入れて掃除モードで回すのと、ドラム式なので分解してほこり取りをしています」(ぽん)

一度も洗ったことはない派

「洗濯槽を掃除する機能の使い方が分からず、洗濯機を買い替えたいと思ってます」(しろ)

「掃除の仕方を知らない」(えりたん)

「そろそろ洗わなきゃ…と思いながらでずっときていない」(はとちゃん)

その他

「その他」にはもっと頻繁に洗っていたり、業者に頼んでいる人もいました。

「2週間に1回」(ゆきママ)

「今は子どもの分を洗濯する前に、その都度洗っている」(たまこ)

「洗濯槽クリーナーで。年に1回は業者に分解洗浄を頼む」(Ruri)

「ドラッグストアで洗濯槽クリーナーを買って、槽洗浄モードで12時間かけてしっかり洗浄&槽乾燥モードで水気をとばす」(ロイ)

「洗濯槽は定期的なお掃除が必要な場所です」と専門家

洗濯槽はどのくらいの頻度で、どのように掃除をするのが正解なのでしょうか。正しい方法について、家事研究家の高橋ゆきさんに聞きました。

「洗濯槽は湿気や汚れが多く、カビの発生しやすい場所。定期的なお掃除が欠かせません。

お掃除の頻度は市販のクリーナーを使う場合、基本的には1〜2ヶ月に1回が目安。洗剤の裏側等に記載がある使用頻度に従ってください。

◆洗濯槽を掃除する洗剤(クリーナー)の種類
クリーナーにはいくつかの種類があります。1つずつ紹介しましょう。

①塩素系クリーナー
一般的なもので、汚れ落としの効果が高く、比較的短時間でキレイになる特徴があります。
利用方法は簡単で、洗剤を投入し、『槽クリーン』などのコースがあれば、それを選び、ない場合は標準のコースを選択して洗濯機を回します。

基本的にどんな洗濯機でも使用できますが、酸性タイプと混ぜない等、注意点をよく読んで気を付けて使用してください。

また特徴的なニオイがありますので、気になる方は洗濯槽洗浄後に再度すすぎをすることをオススメします。

②酸素系クリーナー
発泡した泡で『汚れ』を剥がして、落としてくれます。手肌に優しく匂いもないのが利点ですが、酸素系は塩素系に比べると汚れ落ちが弱いため、たいていの場合つけ置きが必要です。また
基本的に、剥がれた汚れをすくいとることが必要なので、お掃除途中に洗濯機のフタをあけられる縦型のみに使用が限られます。

もちろん、ドラム式でも使用できるものもありますので、説明書をよく確認しましょう。

③重曹
汎用性・安全性が高いことが魅力です。高い消臭効果があるので、カビのにおいにも有効です。
一方で、自然成分で洗浄力は弱めですので、酸素系クリーナーと同様、つけ置きが必要です。
また、水に溶けにくいため、しっかり溶かして使用しましょう。酸素系クリーナー同様、ドラム式洗濯機の場合には使えないケースもありますので、事前に説明書などを確認してください。

『純正品は効果が高い』というアンケート結果もありましたが、純正品の場合、高濃度塩素成分が配合されていて、金額は少し高いですが、年に1回の使用で充分に効果を発揮するとしているメーカーもあります。
上手く活用することでお掃除の手間を減らすこともできます。

◆洗濯槽の汚れ防止のコツ

汚れやすい場所なので、普段から以下の点を意識しておくと、汚れを防止できます。

洗濯後に、洗濯機のフタを閉めたままにしておくと、カビが発生しやすくなります。
必ず洗濯後はフタを開ける。もしくは槽乾燥等のメニューを使って中を乾燥させましょう。
定期的に乾燥機能を使用するのも、カビ予防になります。

また洗濯前に、脱いだ洗濯物を洗濯槽にためておくと、それもカビの要因になります。
脱いだ洗濯物はかご等にいれて、洗濯直前に槽内にいれましょう。

洗濯洗剤・柔軟剤も、多く入れすぎると洗濯槽に残り汚れの原因になります。衣類にとってもよくないので、適量を使用しましょう。

汚れを防止し、汚れが出てきたら適切に手当てをする。
衣類やタオルをいつもキレイに保つためにも、洗濯槽自体をキレイにできるとよいですね」(高橋ゆきさん)

純正品のクリーナーの効果が長続きするのは、濃度の違いによるものなのですね。洗濯槽が汚れていると、気持ちよく洗濯ができませんから、各家庭のニーズにあわせて、正しくお手入れしたいですね。
(取材/文・メディア・ビュー 橋本真理子)

高橋ゆきさん

PROFILE)
株式会社ベアーズの取締役副社長。家事代行サービス業界の成長と発展を目指す一般社団法人全国家事代行サービス協会の会長を務める。家事研究家、日本の暮らし方研究家としても、テレビ・雑誌などで幅広く活躍中。2015年 には世界初の家事大学設立、学長として新たな挑戦を開始。2016年のTBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」、2020年の読売テレビ・日本テレビ系ドラマ「極主夫道」でも家事監修を担当した。1男1女の母。

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2023年11月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです。(有効回答数323人)
※記事の内容は2024年2月の情報であり、現在と異なる場合があります。

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