賃上げ拡大や性別格差の解消を 連合兵庫が神戸でメーデー

兵庫県メーデー神戸中央大会に参加し、ガンバロー三唱する人たち=27日午前、神戸市中央区楠町7、大倉山公園

 連合兵庫の「兵庫県メーデー神戸中央大会」が27日、神戸市中央区の大倉山公園で開かれた。小雨が降る中、県内の組合員約5千人(主催者発表)が集まり、賃上げ拡大や性別格差の解消、教育現場の環境改善などを求めた。

 連合兵庫の福永明会長は今期の春闘で広がる賃上げ回答に「企業の持続成長に向けて人への投資が欠かせないという認識を労使が深めた結果」と評価。大手企業で要求を超えた回答が出ていることには「関係企業との取引適正化などにも財源を振り向けるべきでは」と指摘した。

 県教職員組合の教員は、残業時間の高止まり、休職者が相次いだことによる教員未配置などの現状を紹介して「学校は大ピンチ。負の連鎖が起こっている」と訴えた。

 参加者は能登半島地震の被災地支援やジェンダー平等の推進などを盛り込んだ宣言を採択、ガンバロー三唱で団結を確認した。(鈴木雅之)

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