惜敗を「よくやった」と言ってくれた師匠 佐久間朱莉が念願の初Vへ

自己ベストタイ「63」で首位浮上(撮影/奥田泰也)

◇国内女子◇パナソニックオープンレディース 2日目(27日)◇浜野GC(千葉)◇6669yd(パー72)◇曇り(観衆2607人)

ツアー初優勝を目指す佐久間朱莉が1イーグル7バーディ、ノーボギーの「63」でプレー。ツアーの自己ベストタイ、初日に蛭田みな美が更新した大会コース記録に並ぶビッグスコアで9位から首位に駆け上がった。

「キャディさんと(バーディを)10個獲る目標を立てた」と攻めの姿勢で臨んだ2日目は、5打差9位からのスタート。2番で1mを沈めてバーディを先行。4番(パー3)でも5mのチャンスを決め、初日にイーグルが8個も出た9番(パー5)は2オンさせ、10mのイーグルパットをねじ込んだ。「9番で長いパットが入ってくれたので、『頑張ろう』と思えた」。後半も勢いに乗り、最終18番(パー3)で5mを決めて5個目のバーディで締めくくった。

師匠のエールを胸に刻んだ(撮影/奥田泰也)

3週前の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」で悔し泣きした。首位で並んで出た最終日に「66」で回ったが、同組の阿部未悠に1打競り負け、初優勝を逃した。

翌日の月曜日、師匠・尾崎将司の“ジャンボ邸”を訪れた。「『勝てなかったです』と報告したら、『よくやった』って褒めていただけた。ほかの皆さんにも『(ジャンボさんは)優勝の倍は2位を経験している。たくさんの2位は悔しいと思うけど、立派だよ』と励ましていただいた。私の2位はまだ数えるくらい(2回)なので『まだまだだな』って」。周囲のエールですぐ前向きになれた。

今度こそ初優勝を(撮影/奥田泰也)

同じく初Vのかかる天本ハルカ、2勝目を目指す尾関彩美悠と回る、自身4度目の最終日最終組。今季の最終ラウンドの平均スコア「69.0704」でツアー1位。安定感は抜群だ。「すごく悔しい思いをしたので、1試合でも早くリベンジしたい気持ちがあった。あしたも伸ばし合いになると思うので、たくさんバーディを獲っていけたら。早く勝ちたいです」と言い切った。(千葉県市原市/内山孝志朗)

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