高山厳「自分で歌っていて懐かしいですよ」 『心凍らせて』ほかフォークの名曲を18曲熱唱

東京・文京区の「BAR MY PLACE」で弾き語りを披露した高山厳

シンガーソングライターの高山厳(72)が27日、東京・文京区の「BAR MY PLACE」でソロライブを行い、全18曲を熱唱した。

同店の店長が約50年前に、高山のマネジャーを務めていたことがきっかけで、この日のライブが実現した。高山は1971年、ばんばひろふみ、今井ひろしとフォークグループ「バンバン」を結成。この日は同グループのデビュー曲「何もしないで」「こころの花」からスタートした。

「自分で歌っていても懐かしいですよ」と振り返った高山は「(当時は)フォークがまだ市民権を得ていなかったころなんですね」と日本の音楽史をやさしく解説。75年に高山は「バンバン」を脱退していたたが、「僕だったこう歌うと思います」と笑みを浮かべつつ「いちご白書をもう一度」(78年)を弾き語って、観客を魅了した。

その後は全日本有線大賞グランプリ、日本レコード大賞作詞賞(いずれも93年)に輝いたヒット曲「心凍らせて」をピアノで熱唱。「この曲にたどり着くまでに長い時間がかかりました」と苦労人ならではのエピソードを明かした。

その後も「花嫁」「学生街の喫茶店」「22才の別れ」などフォークソングの名曲を歌い上げた。アンコールは「あの素晴らしい愛をもう一度」で観客も巻き込み、大盛況で幕を閉じた。

楠橋平之助店長は「自分が(マネジャーとして)担当だったころを思い出した涙が出た。77年には二人で『スター・ウォーズ』を見に行った仲なんです。人生で一番影響された人が今も歌い続けてくれることだけで感無量です」と感激しきりだった。

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